RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

「もののあはれ」と日本の美

2013-05-11 21:30:00 | 美術
見てきました

サントリー美術館

会期は2013年4月17日から2013年6月16日。

「もののあはれ」
平安文学などでよく聞く言葉。
なんとな~くなら意味は理解しているつもりだったけど。
いざ文章にしようと考えると難しい。。。

その概念を改めて取り上げたのが本居宣長と言われています。
「もののあはれ」一般に人の感情が物事に触れて動くのはすべて「あはれ」である。
だから人の感情が深く動く事を、すべて「物のあはれ」というのである…
と。
なんか深~い(気がする)
感動したり、心が動かされたり。
そういった事象すべてが「もののあはれ」なんですね。

今回、展示期間が9回に分かれています。
私が行ったのは4期目。(5/8~5/13)
展示期間がすごく短い作品も多数ですので、見たいものがあったら事前に調べてから行くことをオススメします。
また展示の構成は第一章から第八章まで。
「多い!!」って思いましたが、実際は1つの章に数点しか展示のない章もあります。

「寝覚物語絵巻」
国宝です。
菅原孝標の女の作と伝えられる「夜半の寝覚」を題材とした絵巻。
「夜半の寝覚」は、姉の夫や冷泉帝に愛された寝覚の上の生涯です。
まず、紙が美しい。
雲母をひかれた紙が素晴らしいです。
絵も金や銀の箔で彩られ艶やか。

「紫文要領 橋本」
重要文化財です。
「紫文要領」は国学者・本居宣長の著書。
この中で「もののあはれ」について提唱しています。
すっごくきれいな字で書かれているわけでもないし、いい紙を使っているとかでもないのですが、この展示にはなくちゃならないものですね。

「源氏物語図 浮船」
最近、源氏物語絵巻を見る機会が多いのですが、浮船が一番多い気がする。
匂宮が浮舟を連れて宇治川を渡る場面が描かれています。
この情景、そろそろ見飽きた。。。と思いつつも浮船でこれが描かれなかったら私には分からないんだろうな。。

土佐光起筆「清少納言図」
以前にも描きましたが、私は紫式部より清少納言派(笑)
これは「香炉峰の雪」の話になり清少納言が御簾をあげるところが描かれています。
清少納言図では一番有名なものかな。
このエピソードは清少納言と中宮定子の和やかな様子が伝わってきて好き。

「西行物語絵巻 白描本」
西行の人生を描いた作品です。
西行は23歳のときに出家し諸国行脚をしながら仏道と和歌に半生を費やしました。
展示されていた場面は出家するシーン。
元々は北面の武士だった西行。
友人の死をきっかけに出家します。
その際、妻を捨て、家の縁側で娘をけり落とすのです。。
まさにそのシーンが描かれていました。
なんだかかわいそうだよ。。
桜の和歌のイメージが強かっただけにちょっとショック。

「八橋蒔絵硯箱」
表は伊勢物語の八橋図、蓋裏と内部は柳。
西行の歌がモチーフのとても美しい蒔絵。
細部まで丁寧でうっとり見ていられる作品。

展示途中には月齢(月の満ち欠け)の呼び名を記したパネルがありました。
月を明かりで照らしていて、映像を見ているような展示になっていました。
丁寧でまた凝っていて伝えようという心意気が伝わってきます。

「秋草鶉図屏風」
秋草=すすきなのですが、まだ緑色のすすきです。
一面のすすき野原の中に鶉の親子が描かれています。
子どもの鶉が頼りなげな感じがかわいらしい。
秋というよりまだこれから成長していくような強さを、夏イメージのする作品です。

「宇治川蛍蒔絵文台・硯箱」
思わず気持ち悪い、といいたくなってしまう作品。。
真っ黒な蛍が赤い灯をともして大量に飛んでいる図です。
うん、、、

鏑木清方「桜もみぢ」
女性が2人描かれています。
姐さんかぶりで腰を下ろす女性と駕籠に乗った女性。
どちらの女性からも憂いを感じます。
同じ美人画でも松園の描く女性はまっすぐで強いイメージがあるのですが、清方は儚げで弱く見えます。
男性視線と女性視線の違いかなぁ。
どちらも好きですが。

とても癒される展示でした。
ただ、テーマがちょっと広かったかも。。
「あはれ」を感じる心を大切にして日々生きていけたらなぁって思います。



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佐脇健一展 未来の記憶

2013-05-10 21:30:00 | 美術
見てきました

目黒区美術館

会期は2013年4月3日から2013年6月9日。

佐脇健一(さわきけんいち)
1949年大分県に生まれ、1975年東京藝術大学大学院修了、1977~1979年東京藝術大学非常勤講師を務め、現在は大分大学教授。
ブロンズや鉄など金属を用いた彫刻を得意とする作家だそう。

初めて作品を見ました。
何故行ったのか。
チラシを見てなんとなく。
これまでは公共の場での発表を中心にしてきたそうで、今回が初の大規模個展。
今回はインスタレーション、映像、フォト・ドローイング、彫刻のような立体作品など約100点の展示です。

入って思ったことは、静かだな~と。
人がいないのです……
ほぼ貸切という鑑賞者としては最高の状態で見れました。

1階には映像作品と写真。
写真は油彩でアレンジされていますが。
写っている景色がどことなくノスタルジックな感じで。
でも身近にありそうで。
初島ってとこだそう。
ってどこかと思ったら軍艦島なんですね。
こんな感じなのか~と。
行ってみたいな。

2階は大きな立体作品や小さな箱の展示。
圧巻だったのは《LandScape》という作品。
木箱のなかに青空を撮影した写真と、風景の彫刻。
それらを照らす電球が設置されています。
薄暗い空間に作品のランプの明るさ。
そして不思議な感覚のする作品。
幻想的でした。
箱庭を見ているようなちょっとしたドキドキ感も。

未来の記憶
記憶って過去のことで、未来は記憶ではない。
矛盾したタイトルですが、見ていて納得。
作品の景色は、見たことがあるような、過去にありそうな風景の感覚がしつつ、
この先このような景色になるんじゃないかという感覚が来るのです。
平面の作品(写真とか)であればモノクロで表現され。
立体作品では錆付いた金属で表現される。

近代の産業遺産のような感じの景色なのに、遠い未来での現代の遺産のような感覚にもなる。
これが『未来の記憶』ってことかな。

砂漠に不時着し錆に覆われた飛行機や廃墟となった原発、朽ち果てた原子力潜水艦……
近代産業の遺物と最先端テクノロジーがモチーフとなり、時間軸が動いていくのです。
廃墟となった原発の景色なんかはちょっと福島原発なんかにも意識が行ってしまい……
今から20年以上前からの作品とは思えない。

とっても楽しかった
このような表現があるのか、と。
人も少なくて快適!!
廃墟好きの人にはたまらないかもしれません。

美術館の外にも作品が。

かわいらしい。
とってもおすすめの展示です。



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2013-05-09 21:30:00 | 日常
先日、唇が乾燥すると書きましたが。

ひりひりして腫れてきたので病院行きました。
ご飯食べるとしみるんだもん!!

すごい量の薬が出ました。。
朝4種、昼3種、夜4種。
塗り薬1種とリップクリームも。

ご飯ちゃんと食べなきゃな~。

原因!??
現時点でよくわからないそうです。
ヘルペスは症状は似ているけど、今までなったことないし、断言もできないとのこと。
皮膚科でよく言われるストレスですかね(笑)

ご飯食べるのがなんとなくつらかったので、KIHACHIでケーキ買って帰りました。
あと、どうしても飲みたくなってGODIVAでショコリキサー。
4/25から販売のミルクチョコレートキャラメル・サレ。
ほんのりソルティ、、って感じはあんまりなかったよ。
甘々でした。



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北斎と暁斎-奇才の漫画 (前期)

2013-05-08 21:30:00 | 美術
見てきました

太田記念美術館

会期は2013年4月27日から2013年6月26日。
前期は4月27日から5月26日。
後期は5月31日から6月26日。

前期を見てきました。

今回は北斎と暁斎。
葛飾北斎(1760-1849)
ユーモラスな動きで踊る人々や、波や風、雨などの自然、妖怪や幽霊など、この世の森羅万象を描き出した『北斎漫画』
河鍋暁斎(1831-1889)
狩野派の絵師でありながら戯画、風刺画で人気を博し、浮世絵では北斎の画風を学んでいました。
踊る骸骨や擬人化された蛙などこちらもユーモラスな画題を描きました。

河鍋暁斎については先日、三井記念美術館でも展示を見ています。

今回は、北斎と暁斎という二人の絵師たち絵本に着目。
面白くって奇抜な作品がずらりと展示されています。

河鍋暁斎「美人観蛙戯図」
庭かなぁ。
女性がしゃがみこんで見ているのは蛙の相撲。
取っ組み合う蛙の周りには他の蛙が。
応援していたり葉っぱを煙草のようにくわえてふんぞり返っていたり。
かなり可愛らしい光景です。

河鍋暁斎「蛙の軽業」
こちらも蛙。
蛙が軽業をしているってそのままですが。
絶妙なバランス感覚に拍手したくなります。

河鍋暁斎「暁斎百鬼画談」
暁斎の傑作のひとつとも言われています。
「百鬼夜行」をもとにした作品。
傘や鍋などが妖怪と化しています。
つくも神ですね。
行列を組んでいる様子はなんだかとっても楽しそう。
愛嬌があってかわいい。

気付いたら暁斎の作品だらけ。
北斎は見慣れている感じもあるからかな。
北斎だと「北斎漫画」の鶴を一筆書きのように描いたものが好き。
少ない線で表現するってとっても難しいと思うけど。
北斎は対象をシンプルに表現する、ということに長けていると思う。
こうゆうことができたらいいなぁ~と素直にうらやましい。

後期も楽しみな展示です。



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オディロン・ルドン -夢の起源-

2013-05-07 21:30:00 | 美術
見てきました

損保ジャパン東郷青児美術館

会期は2013年4月日から2013年6月日。

今回は、オディロン・ルドン(1840-1916)
19世紀末にかけて活躍した画家です。
世紀末といえばなぜかフーガが頭の中でリピートを続けるのです(笑)
そしてルドンだと最後には瞳をとじて、に。
まぁ「眼をとじて」という作品があるからなのですが。。

国内でも有数のルドンコレクションを誇る岐阜県美術館からの作品がずらり。
ルドン展開催にあたってこの美術館の力を借りないということは不可能でしょう。
ただ今回はそのほかにもルドンの出身地、ボルドーのボルドー美術館からの作品もありました。
初期から形成期、黒を多用した時代から色彩の時代まで油彩やパステル画など約150点の展示です。

まずはボルドーから。
ルドンは1840年フランスのボルドー生まれ。
15歳で最初の絵の師匠であるスタニスラス・ゴランに学びます。
また、植物学者のクラヴォーにロマン主義的な情熱と自然科学の情熱を教えられます。
20になると国立美術学校建築科を受験しましたが失敗。
25歳の時にはパリでのアカデミックな画家修業にも挫折。
そうして故郷に戻った際、たまたまボルドーにいた放浪の版画家ブレスダンに師事。
空想を繰り広げるブレスダンの芸術世界にも強い影響を受けます。
最初は風景画などが展示されていました。

ロドルフ・ブレスダン「善きサマリア人」
新約聖書のなかの話です。
白黒のリトグラフ。
とっても細かい。
どうやっているんだろうってぐらい。
なんとな~く怪しげな雰囲気もあります。
このほかにもブレスダンの作品がありましたが、骸骨が描かれているものなどが結構多く、ルドンに似てるな~というよりルドンへの影響力の大きさを感じました。

オディロン・ルドン「樹(樹のある風景の中の二人の人物)」
大きな2本の木と男女が描かれています。
木炭で書かれていてなんとな~く伝わる空気感、、、
この感じ!!大好きなコロー(カミーユ・コロー)に似ている!!!!!
と思ったら、ルドンはバルビゾンでコローから助言を受けていたそう。
「想像に富むイメージの隣に自然に直接取材した事物を置くように」
と言われたとか。
ルドンはこれを生涯守ったそう。
イイ子だな。
でも思い返せばその言葉通りの作品が多い。
コローの助言はルドンにとって、とても意味のあることだったんだな~と。

クラヴォー「植物学素描」
おしべやめしべが描かれ、理科の教科書みたい。
クラヴォーは植物学者で大変な読書家だったそう。
現代文学やヒンズーの詩、哲学など多くの蔵書があったそうです。
ルドンがダーウィンの種の起源を知ったのもクラヴォーからだそう。
確かに成長とか進化とかそれを意識したっぽい作品があるなぁ、と。

オディロン・ルドン「石版画集《夢のなかで》眼は奇妙な気球のように無限に向かう」
ルドンの作品のなかでも特に有名かと。
まつげの生えた目玉が気球となっていて、そこから吊り下がっているお盆の上に人の首がのっています。
ぎょろっとした目がかなり目立つ。
不気味で異様で不思議な世界。

オディロン・ルドン「石版画集[起源] おそらく花の中に最初の視覚が試みられた」
これも有名かな。
植物の花の部分が目になった不思議な植物が描かれています。
「起源」というシリーズの9枚のうちの3枚目。
種の発生から進化していく様子が描かれていて、最後に人間が、となっています。
人間になる途中に半人半獣のセイレーンやサテュロスも描かれています。

オディロン・ルドン「蜘蛛」
世界でも1番ぐらいに有名な蜘蛛だろうと私は勝手に思っています。
今回のチラシにも使われていますが、やっぱりかわいい!!
まっくろくろすけってこんなかんじなんだろうな~
こんなの家に出たら……
やっぱり怖いしキモイわ。。。

♪I wish forever~
オディロン・ルドン「眼をとじて」
この名前がつく作品は数点あります。
私もこれまでに、いくつか見ていますが。
目を閉じている女性が描かれています。
青い背景でまわりは花で囲まれています。
ルドン作品の中では明るい作品。
幻想的。

オディロン・ルドン「聖母」
ルドンがなくなったときに未完成でイーゼルにのっていた作品。
オレンジなどの暖かい色で聖母が描かれたもの。
色のせいかもしれませんが眩くって神々しく見えました。
後光が射しているような。
ルドンはは第一次大戦に出征した息子の安否を気遣って冬のパリの街を歩き回り、肺炎をこじらせて、亡くなりました。
戦地にいる息子へ聖母の加護を祈っていたのだろうな。
そう考えるとなんだか切なくなる。

ルドンの世界が楽しめて満足な展示でした。
ルドンってもうちょっと世間の評価高くてもいいんじゃないかと個人的には思っている(笑)
いつか岐阜県美術館へも行ってみたい。



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国宝燕子花図屏風〈琳派〉の競演

2013-05-06 21:30:00 | 美術
見てきました

根津美術館

会期は2013年4月20日から2013年5月19日。

今回は根津美術館が誇る、国宝「燕子花図屏風」の展示です。
尾形光琳が描いた有名すぎる作品。
"根津=燕子花図屏風"
もあるぐらい。
ほかには根津美術館所蔵の「燕子花図屏風」の制作に関連のある光琳画や、光琳以降の琳派の作品が展示されています。

いいよね、琳派。

「四季草花図屏風」
俵屋宗達の工房で制作された屏風です。
江戸時代はじめには珍しかった種をふくむ60種類以上もの草花を描かれています。
金地で華やか。
色も鮮やかで美しいです。

尾形光琳「燕子花図屏風」
今回のメイン。
というか、本当にお宝。
総金地の大画面いっぱいに、青と緑の絵具のみを使って、描かれた燕子花の群れ。
シンプルながら、圧倒的な存在感。
燕子花といえば伊勢物語の「八橋」の景色を思い出しますが。
これは燕子花のみ。
たぶん、伊勢物語着想とのことですが。。
美しいからなんでもいいか。
色の鮮やかさもうっとりです。

「浮舟図屏風」
源氏物語の浮船の段です。
匂宮が浮舟を連れて宇治川を渡る場面が描かれています。
長谷川派の作かと考えられるそうですが、引き延ばされた舟の表現は宗達の源氏絵をもとにしているそう。
ややこしい。。
先日、「源氏絵と伊勢絵」を見てきたばかりなので、ふんふんなるほど~と見てきました(笑)

さて。
根津美術館といえば美しい庭園がありますが。

ちょうど燕子花の咲く時期です。
素晴らしい!!


園内の緑も鮮やかでとっても気持ちがいいです。



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日々

2013-05-05 21:30:00 | 食べ物
やたら食べたくなるのはストレスってことで片付けてよろしいでしょうか。。
お団子が食べたかったけど、いい感じの和菓子屋さんがなかったので……

ミルクレープとフロマージュブランと黒胡麻とバナナのムース。
ミルクレープとか久しぶりに食べた。
なんだか懐かしく感じるけど別に思い入れのあるものでもないんだよね。
美味しかった!!

フロマージュブランは見た目から甘酸っぱさが想像できるけど、ベリーは酸味なかった……
全体的に甘くなかったからいいけどね。

黒胡麻とバナナはもの珍しさから。
見た目も好き。
ただ味は普通かな
胡麻好きだからの胡麻の味がもっとしてもいいかな~って思ったけど。
そうすると甘くてねっとりなバナナの甘味と一緒になってしつこくなるのかな~。

きなことか胡麻とか健康的でいいよね!!



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山口晃展 ~付り澱エンナーレ老若男女ご覧あれ~

2013-05-04 21:30:00 | 美術
見てきました

そごう美術館

会期は2013年4月20日から2013年5月19日。

以前にメゾンエルメスでの展示を見に行っています。
山口晃。
浮世絵や大和絵などをイメージベースにあらゆるモチーフを緻密な描写をしている、、、
そんな人。
けっこう好き。
馬型のバイクにまたがる武士。
リモコンかと思いきや宇宙船だったり。
居住スペースの付いた電柱。
着物の少年と洋服の少年が共存する空間。
なんだかわくわくするのです。

今回はドローイングや油絵、立体作品、挿画などなど。
楽しみ~と仕事後行ってきました!!

いつもの細密な画を見て進んでいった先には、今回の大きなイベント。
《山愚痴屋澱エンナーレ2013》
第4回展になります。
そう、ここは横浜。
現代アート国際展、横浜トリエンナーレが行われる場所。
インスタレーションあり、映像あり。
いつもの緻密な描写による絵画作品ではない。
現代アート作品を出品する《国際展》の会場となっていました。
ふぅ~楽しそう~!!
スタッフの人に
「山愚痴屋澱エンナーレへようこそ」
と言われてパンフレット貰ったなら、そこはもう現代アートのお祭り会場なのです。

12作家20を越える作品が展示されています。
個人的に気になったものは③の山口晃さんの作品。
見慣れた標識を新しく解釈しているのですが、くすっと笑ってしまうものばかり。
⑪の山口晃さんは映像作品。
人の部屋を撮影したものですが、横スクロールで繋がれていて次々と部屋のようすが変わっていくのがおもしろい。
この部屋にはどんな人が住んでいるんだろうとか想像しちゃう。
⑫の山口晃さんの作品も面白かった。
一筆で数百の線が書ける特性の筆記具でドローイング。
脱力系の作品でこれまた笑える。
って、みんな山口晃。
そう、《一人国際展》なのです(笑)
こんなにも作品の幅があるのか、と笑いながら見ていけます。
「えー、これ、ちょーおもしろい。」
「これ、意味わかんないんだけどwww」
そんな声があちこちから。
まわり見渡すと同姓の友達同士で来た人とか。
カップルで来た人とか。
あれ、、1人、私だけ!?
なんだか前回の横浜トリエンナーレに1人で行ったことを思い出しました。
(横浜美術館前の彫刻の写真撮りに行っただけだけど。。)
あの時もまわりは誰かと来た人ばかりだった。
みんなで「ヤダー、なにこれー」とか盛り上がっていたよ。
まあ、私は1人でも楽しかったからいいんだけどね!!!!!
今回も楽しくってにやにやしていたから問題ないんだけどね!!!!!
(別の意味で問題あり。。)

さて。山愚痴屋澱エンナーレ以外の作品では。
「携行折畳式茶室」
プラスティックの浪板などのあり合わせの材料で作ったもの。
広さは一畳。
中には床の間もあり、コンロとやかんもありました。
脱力系作品!??
なお折りたたむと棺桶程度のサイズになるそうです。
なんかやな感じのたとえだな(笑)

「TOKIO山水(東京図2012)」
これは以前にも見ています。
すっごく細かく東京が書かれているのです。
分かりやすく言うと鳥瞰図みたいなかんじかな。
現在と過去が交錯する東京。
東京っておもしろい!!そしてきれい。
地名もかなり書かれていて、「あ、ここ、知ってる。」とまじまじと覗き込んでしまいました。
"親切にしてもらったタバコ屋さん"とか山口さんの個人的な心情入りなのもおもしろい。
美術館もけっこう書き込まれていました。
根津美術館見つけて、山種美術館見つけて。
もうちょっといったら私の住んでいるところって探していたら。
画面切れてる!!(笑)
私の活動地域はこの作品の左下。
もうちょっと下まで書かれていたらあったのに~。

「厩圖2004」
馬マシーンに乗った武士。
着物の少年とTシャツの少年が縁側で遊ぶ風景。
時代が入り混じっておかしなハズなのに、なんだか馴染んでいる作品。
あと左端にサンタクロースっぽいのがいます。

おもしろかったのが朝日新聞に連載された五木寛之著「親鸞」の挿画。
真面目なものもある一方で一発ギャグみたなものも。
個人的に「わらいごえがおこった」が好き。
わらいごえがおこったってなると、どこからともなく笑い声が湧き上がってくる情景を思い浮かべますが、描かれていたのは「わははは」と胴体部分に書かれた生き物(!?)
この生き物が「ぷんぷん」の状態でした。
「わらいごえが怒った」と解釈して描かれていました。
イラストも可愛らしいしなんか癒される。

最後はドナルド・キーン作「私と20世紀のクロニクル」の挿画全点。
この作品、知らないので機会があったら読んでみたい。
挿絵だけでもおもしろくて、すごく気になる点もあったので。

様々な作品が見れてすごく楽しい展示でした。
とっても細かい作品も多いので休憩しつつ見てくださいな。



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米米米

2013-05-03 21:30:00 | 食べ物
西京焼きってすごく好き
先日のご飯。

土鍋で焚いたご飯がメインです。
ご飯が炊きあがる頃に合わせてお魚焼いてくださいって頼みました


ご飯は2種類頼んでみた。
どっちか一方は香りがけっこうしたよ。
味の違いはまぁ、うん。


あおさの味噌汁もおいしい。
あと、ちりめん山椒も頼んだら最高においしい。

ご飯っていいよね。。



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Paris、パリ、巴里-日本人が描く1900-1945

2013-05-02 21:30:00 | 美術
見てきました

ブリヂストン美術館

会期は2013年3月23日から2013年6月9日。

今回はパリ。
日本人洋画家にとって、芸術の都パリはいつか訪れたい場所。
そして往年の名画や最新の美術にふれ、学びたいという憧れの場所。
1900年以降、パリを訪れる洋画家は増加。
衝撃をうけたり、学んだり。
西洋文化の中で日本人のアイデンティティーを確率しようとしたり。
異文化交流を試みるのです。
ブリヂストン美術館と石橋美術館のコレクションから、浅井忠、坂本繁二郎、藤田嗣治、佐伯祐三、岡鹿之助などがパリで描いた作品約35点。
他館から約5点の関連作品が展示されています。

岡田三郎助「臥裸婦」
横たわる裸婦が淡い色彩で描かれています。
腰のあたりが窮屈そうな感じもしましたが。

岡鹿之助「魚」
初めて見た!!と思ったら名古屋市美術館所蔵のもの。
窓辺のテープルに籠があり、その中には海老やホタテっぽい貝が。
テープルに置かれた黒い小皿には小エビ。
テープルの上にはひらめなど。。
なんだか大きさがばらばらですごく不思議な作品です。
ただ、開けられた窓からはさわやかな海風が入ってくるようすが感じとれました。
薄いカーテンのはためく様子もいいです。
これからの時期にぴったりなかんじ。

佐伯祐三「コルヌドリ(靴屋)」
靴屋さんを描いたもの。
白い大きな壁にちょこんとドアが。
佐伯はこの壁が気に入っていたそうで、他にも作品があるとか。
こちらも初めて見たな~って思っていたら石橋財団石橋美術館所蔵。

というわけで、テーマ展で気になったものは以上。
他にも藤田嗣春や浅井忠などは気になったけど、いつも見ているからな~という感じで。。。

もちろんこれ意外にもいつものコレクションも展示されています。
恒例行事コローの「ヴィル・ダヴレー」に挨拶し(笑)
古代エジプトの「聖猫」を愛でてきました。



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