RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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浮世絵に見る江戸美人の化粧 白、紅、黒-三色の美

2012-06-21 21:30:00 | 美術
見てきました

ニューオータニ美術館

会期は2012年6月2日から2012年7月8日。

今回は江戸美人の化粧について。
美人画が多数描かれています浮世絵。
そこから化粧に注目していく展示です。

江戸時代の化粧は白粉、紅、鉄漿、眉作り(眉剃り)が中心。
さて、タイトルにもあるように
白、紅、黒
この三色で化粧は成り立っていました。
そして化粧の仕方で身分や年齢、未婚か既婚か、などが分かるようになっていました。
「化粧」ですが、「けわい」と読む場合は、髪の手入れ、肌の手入れから歩き方まで身だしなみ全てのことをさしました。
「けしょう」と読む場合は、白粉や紅などメイクアップのことをさしました。
勉強になる~

今回は色毎に展示されています。
白。
白粉です。
"白い肌が美しい"
という意識が明確になったのは平安時代からで、透き通るような白さが好まれたとか。
今とあんまり変わりませんな~
鎌倉時代には身分などの社会的地位を表すものになります。
白粉は貴重で、化粧をしているのは貴族など身分の高い人だけでした。
さて、本題の浮世絵。
浮世絵に描かれている江戸時代。
身分を表してはいましたが、"女性向けの礼儀作法"として一般女性もするように。
上流階級でも"身分の高さ"ではなく"礼儀"として重視されるようになります。
そして化粧の流行が生まれます。
京都や大阪では白粉を濃く、江戸ではあっさりと薄く化粧する傾向があったとか。

紅。
紅は華やかさを演出する大切な要素。
江戸時代には紅化粧の仕方について上手下手をとく文献も見られるほど。
頬紅・口紅・爪紅は薄いのがよし、とされていました。
ちなみに爪紅は爪に紅をつけること。
今で言うネイルみたいなもんでしょうか。
もっとも重要視されたのは口紅。
一時期にはたっぷり塗るのが流行るようになります。
遊女の見栄で始まった、とも言われる流行です。
紅は何度も重ねると玉虫色になります。
玉虫色、ですから、、、色は、ねぇ、、、。
"笹色紅"と呼ばれ流行りました。
今までにも笹色紅の女性の絵を見ましたが。
何度見ても思います。
「紅色じゃねぇ!!」
(笑)

黒。
お歯黒です。
起源は分からないそうですが、「源氏物語」にはある程度の年齢に達するとお歯黒をしていたそうです。
後には一般女性の既婚を意味するようになりました。
特に江戸時代の化粧の中でお歯黒は最も特徴的なものとされていたので浮世絵に描かれている女性にも施されています。
これも怖いよね……

今回は細かい解説が結構あった気がします。
ためになるというか、「へ~」って思いながら見れました。

化粧から見る浮世絵っていうのもなかなかおもしろく興味深いものでした。
キレイになりたい、キレイにしたいっていう気持ちは今も昔も変わらないのです



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