RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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ジョージ・ネルソン展 - 建築家、ライター、デザイナー、教育者

2014-09-06 21:30:00 | 美術
見てきました

目黒区美術館

会期は2014年7月15日から2014年9月18日。

今回はジョージ・ネルソン(1908-1986)に焦点を当てた展示です。
ジョージ・ネルソンは20世紀後半のアメリカのデザインを定義づけたデザイナーのひとり。
アメリカ、コネチカット州ハートフォードで1908年に生まれたネルソン。
1931年にイェール大学で建築の学位をとり、ローマのアメリカン・アカデミーで学んだ後、ニューヨークで建築事務所を設立。
1946年からは、ハーマン・ミラー社で25年にわたりデザイン部長を務め、当時まだ無名だったチャールズ&レイ・イームズ夫妻の才能を見出し、同社のデザイナーとして起用しました。
他にも、イサム・ノグチ、アレキサンダー・ジラードらをハーマンミラー社に招き、同社を一躍世界的な家具メーカーへと成長させます。
また、建築雑誌の編集長を務めたほか、デザインの本質を語る多くの著書も刊行しています。

今回の展示はドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム企画による国際巡回展「ジョージ・ネルソン展―建築家、ライター、デザイナー、教育者」のアジア巡回の一環。
オーストラリア、香港に続き、国内では唯一、目黒区美術館だけの開催。
ヴィトラ・デザイン・ミュージアム所蔵のジョージ・ネルソン関連コレクションを中心に、家具やプロダクト、模型や映像、資料など約300点の展示です。

会場にはいると家具がずらり。
ショーケースのように並べられています。
ジョージ・ネルソンの名前は知らなくても見たことある作品があるのではないでしょうか。
なかなか文章にするのが難しいので感じたことをさらりと書いておきます。

家具では、バブル・ランプなんかは今でもお洒落だしとても素敵。
ボール・クロックもインテリアとして馴染むし。
マシュマロ・ソファのそのカラフルで丸っこいところはかわいいの一言。
今だと、マカロン・ソファとか言われるのかな……

また冷戦下の1959年にモスクワで開かれた"アメリカ博覧会"の展示模型もおもしろい。
展覧会デザイナーとしても活躍されていたんですね。

工業デザイナーとしてだけではなく、編集者としてデザインについてのエッセイ、またデザインに対する講演会を行うなど様々な方向で活躍しました。
デザインに対し、考え、それを形にしていたネルソン。
その業績は家具や講演会の資料などでは計り知れないほど。
また、今では当たり前のコーポレート・アイデンティティ戦略。
デザインでイメージアップを図るなど時代を見据えた功績は素晴らしいの一言。
お洒落で洗練されていて、機能的で。
見ていて楽しい気分になる展示です。



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