見てきました
Bunkamura ザ・ミュージアム
会期は2012年6月19日から2012年7月29日。
今回はスイスの絵本画家、エルンスト・クライドルフ(1863-1956)
スイスでは今でも子供達に愛され読み次がれる国民的な絵本画家。
19世紀から20世紀初頭にかけてのヨーロッパにおける絵本黎明期を代表する作家としても評価の高いアーティスト。
そんなクライドルフの世界をたどる、日本で初めての大規模な回顧展。
私も、今回がクライドルフの回顧展、初めて。
約220点の展示でボリュームたっぷりです。
クライドルフは祖父母の住む東スイスの農村で過ごした幼少時代から自然の中で花や昆虫をスケッチすることが大好きな子でした
16歳から石版工の修行を積み、画家を志すように
1883年、ミュンヘンで念願の美術学校へ通い始めましたが、学費を稼ぐために無理に働いたこと。
また、1885年には弟のオットーを、1889年には最愛の姉イルミーネが亡くなったことにより体調を崩してしまいます。
医者の勧めにより南バイエルンのパルテンキルへンで療養生活を送り、そこで自然に感動し、独自の世界を生み出して行くも、ミュンヘンは憧れでした。
一度はミュンヘンに戻るものの、体調不良、祖母、弟アルベルト、母親と、家族の相次ぐ死により、再び療養生活へ。
このころ描かれた「牧歌的な朝」
窓際にいる俯き気味の女性は妹のエミリーエ。
猫が2匹、寄り添うかのように、描かれています。
家族を亡くし、悲しいのは妹も同じ。
なんだか切ない感情が広がります。
窓の外の景色は明るく描かれているのに。
「自画像」
髭をたくわえたダンディな男性が描かれています。
その前においてある机を虫たちが行進していました。
わぉ、自然を愛したクライドルフらしい、と思いましたが。
虫たちは先頭から順番に、苗→花→実→シャベル、を持っていました。
人生を表現しているのだそう。
最後のシャベルは墓掘り用、とのことです。
ここで気持ちがちょっと落ちました……。
さて。
もともとは画家志望だったクライドルフ。
療養生活のある日、プリムラとリンドウが咲いているのを見つけます。
その美しさに感動し、摘んで帰ったクライドルフ。
ところが。
「あぁ、僕はなんてバカなことを。
花はあそこに咲いていたから美しかったのだ。
短い花の命を終わらせてしまうなんて。」
で、その美しさを残そうとスケッチをします。
さて。
このスケッチを眺めていたら頭の中で花たちが動き出したのです。
「花のメルヘン」
プリムラとリンドウを擬人化した物語。
これがクライドルフの絵本デビュー作になります。
その後も花や虫、小人が主人公の作品を次々と世に送り出します。
鮮やかな色彩と優しさあふれる物語は見ていて癒されます。
ただ、私、虫が大の苦手なので……
バッタやとんぼは、、怖かったです。
今回、展示空間もメルヘンチックで可愛らしくなっていました。
キャプションも絵本のようなイメージだし。
クライドルフの絵本が読めるコーナーまでありました。
かなりかわいいです
そこにいるだけで楽しめる空間になっていました
花や昆虫など小さな生き物を主人公にし、美しい自然の中で動き回る。
夢とメルヘンがいっぱいのかわいらしい世界が広がっています
おまけ
会場の外にこんなのありました。
ここから顔を出して撮影すれば、あなたもクライドルフの世界の住人に!!!(笑)
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Bunkamura ザ・ミュージアム
会期は2012年6月19日から2012年7月29日。
今回はスイスの絵本画家、エルンスト・クライドルフ(1863-1956)
スイスでは今でも子供達に愛され読み次がれる国民的な絵本画家。
19世紀から20世紀初頭にかけてのヨーロッパにおける絵本黎明期を代表する作家としても評価の高いアーティスト。
そんなクライドルフの世界をたどる、日本で初めての大規模な回顧展。
私も、今回がクライドルフの回顧展、初めて。
約220点の展示でボリュームたっぷりです。
クライドルフは祖父母の住む東スイスの農村で過ごした幼少時代から自然の中で花や昆虫をスケッチすることが大好きな子でした
16歳から石版工の修行を積み、画家を志すように
1883年、ミュンヘンで念願の美術学校へ通い始めましたが、学費を稼ぐために無理に働いたこと。
また、1885年には弟のオットーを、1889年には最愛の姉イルミーネが亡くなったことにより体調を崩してしまいます。
医者の勧めにより南バイエルンのパルテンキルへンで療養生活を送り、そこで自然に感動し、独自の世界を生み出して行くも、ミュンヘンは憧れでした。
一度はミュンヘンに戻るものの、体調不良、祖母、弟アルベルト、母親と、家族の相次ぐ死により、再び療養生活へ。
このころ描かれた「牧歌的な朝」
窓際にいる俯き気味の女性は妹のエミリーエ。
猫が2匹、寄り添うかのように、描かれています。
家族を亡くし、悲しいのは妹も同じ。
なんだか切ない感情が広がります。
窓の外の景色は明るく描かれているのに。
「自画像」
髭をたくわえたダンディな男性が描かれています。
その前においてある机を虫たちが行進していました。
わぉ、自然を愛したクライドルフらしい、と思いましたが。
虫たちは先頭から順番に、苗→花→実→シャベル、を持っていました。
人生を表現しているのだそう。
最後のシャベルは墓掘り用、とのことです。
ここで気持ちがちょっと落ちました……。
さて。
もともとは画家志望だったクライドルフ。
療養生活のある日、プリムラとリンドウが咲いているのを見つけます。
その美しさに感動し、摘んで帰ったクライドルフ。
ところが。
「あぁ、僕はなんてバカなことを。
花はあそこに咲いていたから美しかったのだ。
短い花の命を終わらせてしまうなんて。」
で、その美しさを残そうとスケッチをします。
さて。
このスケッチを眺めていたら頭の中で花たちが動き出したのです。
「花のメルヘン」
プリムラとリンドウを擬人化した物語。
これがクライドルフの絵本デビュー作になります。
その後も花や虫、小人が主人公の作品を次々と世に送り出します。
鮮やかな色彩と優しさあふれる物語は見ていて癒されます。
ただ、私、虫が大の苦手なので……
バッタやとんぼは、、怖かったです。
今回、展示空間もメルヘンチックで可愛らしくなっていました。
キャプションも絵本のようなイメージだし。
クライドルフの絵本が読めるコーナーまでありました。
かなりかわいいです
そこにいるだけで楽しめる空間になっていました
花や昆虫など小さな生き物を主人公にし、美しい自然の中で動き回る。
夢とメルヘンがいっぱいのかわいらしい世界が広がっています
おまけ
会場の外にこんなのありました。
ここから顔を出して撮影すれば、あなたもクライドルフの世界の住人に!!!(笑)
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