
山陽電鉄とよりそいながら、播磨の海岸近くの町々をつないで走る国道250号線(通称浜国道)、その山電的形駅の南あたりにある古びた食堂です。目立つ看板が出ているわけでもなく、廃業した店舗跡かと見過ごしてしまいそうです。

ショーケースは扉の内側に置いてあります。(大観亭みたい)

店内は古びた見た目ですが、きれいにメインテナンスされており、清潔です。

メニューはこんな具合です。もちろん、注文したのはとんかつライス750円です。

どうしてもかつめしをイメージしてしまいますが、ご飯にカツがのっかってソースがかけられたものではなく、名前通りそっと添えられているという風情です。

カツはカットされていないので、ナイフとフォークで食べるのですが、肉には切り込みが施されて食べやすい。香ばしい衣がサクッと揚がっていて、思いのほかさっぱりとしています。肉はそう厚くなく、軽い食感です。つやつやと炊きあげられたご飯がどんどんすすみます。
メニュー、全般に値段はけっこう高めですが、それが支持されているのは、見合う料理のクオリティーがあるからでしょう。
場所柄、始終満席というわけではないでしょうが、また一人また一組来店するといった調子で、この店の一日が過ぎていくのでしょう。