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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

加齢による表皮の剥離

2012-11-09 21:13:42 | 日記
午後4時ごろにファミレスに入り遅い昼食をとっていたら、少し離れたところのかなり年配の男性2人の会話が聞こえてきた。そこそこ親しい関係にあるらしく、家族や共通の友達などのことを話題にして、その人たちがどういう人物で自分との関係がどうなのかを話していた。

別に聴き耳を立てていたわけではないけど、かなり野太い声だったので、5mは離れていたと思うけど全部耳にはいってしまった。たぶん1時間くらいの会話だったけど、そのうちの半分以上は学歴についてのことで、「あいつは○○大学を落ちて、○○に行ったから、あいつのオヤジは気に入らなかった」とか、「あそこの兄弟は○○大学と○○大学で、○○に入って部長にまでなったんだけど…」といった感じの話しが続いた。ぼくは、食後に少し資料を読んでいたんだけど、人を語るのにほとんどが学歴と入った会社のことで、その学歴や会社のことを親や兄弟がお互いどう思っていたかなどに終始していたことにびっくりした。

2人は若いころに新聞記者だったらしかったけど、たぶん自分が何者なのかを意識するとき学歴がとても重要なファクターだったか、それによって仕事場において優越感や劣等感、いい思いや惨めな思いをたくさんしてきたのかもしれない。

察するに、加齢現象で本音が許されると思ってしまうということなのか。入った大学とか会社の名前をいうだけでその人の価値を語れるという思いが奔流のようにテーブルにあふれていた。以前も、同じような会話を電車の中で何度か耳にしたことがあったけど、だいたいがゴルフ帰りのご年配たちだった。声がみな大きいのはひょっとすると耳が遠いからなのかもしれないけど、そんな考えを持つこと自体醜悪だし、それを公の場で大きな声で言えちゃうのはさらに醜いと感じた。

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