田中真紀子さんへの問責決議が参議院で可決されると日本憲政史上初の「夫婦受賞」となる。たぶんこれはいいことだ。ただ、いいというのは、日本の議会の陳腐さが歴史に残っていいという意味だ。
彼女は唐突に3大学の設立認可を不許可にしたといわれているけど、多くの大学関係者にしてみればついに来たかといった感じだったはずだ。現在ある大学の半分は定員割れしている。日本にいくつ大学があるか知らないし、「質の低下」に関しては、何が大学の「質」なのかが問題なのでここでは省略したいけど、入るのも出るのも簡単な大学の存在って、日本だけだろう。
大学に数千億円の国家予算がつぎ込まれていることを忘れてはならない。そして、大学が役人の天下り先になっているってことも見逃してはならない。この少子高齢社会のなかで大学新設がどんどん認可されてきたのも、認可する側の再就職先を確保するという意味があったのだ。審議会のメンバーだって7割以上が現役の大学関係者であるということも興味深い事実だ。あの3大学に進学を決めていた学生たちには同情するけど、たぶん彼女が今回のような行動をとらなければ、こうした現実は変わらないというか、多くの国民は知らないままでいただろう。テレビカメラの前で「子どもたちの未来を奪うような…」と怒ってみせた、ずっと大学を増やし続けてきた自民党文教族議員の方々には、子どもたちを利用するなって言いたい。
もちろん、今回の3大学が「なくてもいい大学」だったと言っているのではない。3大学の内実に関してはぼくは知る由もない。ただ、少子高齢社会にあって、審議会のありかたを批判することなく、新規大学設置の認可基準そのものをブラックボックス化してきた人たちの、「子どもたちの将来を…」という言葉にはツバを掛けたくなる。やはり、問題は多々あれど、田中真紀子のようなトリックスターは日本の政治や文化には必要なんだと感じた。
彼女は唐突に3大学の設立認可を不許可にしたといわれているけど、多くの大学関係者にしてみればついに来たかといった感じだったはずだ。現在ある大学の半分は定員割れしている。日本にいくつ大学があるか知らないし、「質の低下」に関しては、何が大学の「質」なのかが問題なのでここでは省略したいけど、入るのも出るのも簡単な大学の存在って、日本だけだろう。
大学に数千億円の国家予算がつぎ込まれていることを忘れてはならない。そして、大学が役人の天下り先になっているってことも見逃してはならない。この少子高齢社会のなかで大学新設がどんどん認可されてきたのも、認可する側の再就職先を確保するという意味があったのだ。審議会のメンバーだって7割以上が現役の大学関係者であるということも興味深い事実だ。あの3大学に進学を決めていた学生たちには同情するけど、たぶん彼女が今回のような行動をとらなければ、こうした現実は変わらないというか、多くの国民は知らないままでいただろう。テレビカメラの前で「子どもたちの未来を奪うような…」と怒ってみせた、ずっと大学を増やし続けてきた自民党文教族議員の方々には、子どもたちを利用するなって言いたい。
もちろん、今回の3大学が「なくてもいい大学」だったと言っているのではない。3大学の内実に関してはぼくは知る由もない。ただ、少子高齢社会にあって、審議会のありかたを批判することなく、新規大学設置の認可基準そのものをブラックボックス化してきた人たちの、「子どもたちの将来を…」という言葉にはツバを掛けたくなる。やはり、問題は多々あれど、田中真紀子のようなトリックスターは日本の政治や文化には必要なんだと感じた。
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