マンサニージャ

有名なシェリー酒がこの名前を冠しているけど、ここではカモミールティのこと。かつてスペインで過ごしていたころ、このお茶に出会った。「風邪引いた」と言ったら、周囲のスペイン人たちがこのお茶を淹れてくれたのが始まりだった。日本茶、紅茶しか飲みなれていなかったぼくにとって、お茶という感じがしなかったけど、体に無理なく吸収されていく感じが心地よかった。

日本に帰って来てからも、眠る前に濃い奴を一杯飲むと、何となく寝つきがいい。夏場はより濃く淹れて、氷で割って飲む。睡眠障害のぼくにとっては一年中なくてはならないお茶だ。ときに、ベンゾジアゼピン系のお薬より自然な目覚めがある。マグカップにティバッグを1つ入れて半分くらいまで熱湯を注ぐ。約10分おいて、さらにティバッグを指で絞ってエキスを出し切る。味はあまりこだわっていないけど、ドイツのAuchanというブランドのカモミールをよく買う。

甜茶、杜仲茶も気持ちを落ち着かせると聞いたので、これも愛飲しようと思う。みんなノンカフェインだ。お日様が出ている間はコーヒーで、夕方からはこうしたお茶を習慣としよう。イライラや心配事で睡眠時間を無駄にするのはバカらしい。人生をちぎってはドブに捨てているようなものだ。実際はプラセボだったとしても結果として効果があれば、それはそれでＯＫ。