振り向くと‘女子高生’のダンス

長い夢を見て目覚めた。とても長い夢だったと感じているのだけど、覚えているのは広い教室の中を通り過ぎようとしてたら呼び止められ、振り向くと黄色いカーデガンの上に紺のブレザーを着た‘女子高生’たちが肩を組んでラインダンスのようなダンスを踊っていた。彼女たちはとても楽しそうだった。そして、ぼくにも参加するように迫ってきた。「ダメだよ、こんなオッサン」「もう帰るんだから」とか言って、顔の前で手を振って拒否していたら、「そんなことないよ。彼女たちも男だから」っていう男の声が後ろから聞こえた。よく見ると確かに彼女たちは男だった。男子高校生というより、バラエティ番組にでてくるお笑いが化粧して変装して楽しんでいるみたいな感じだった。一番近くに迫ってきた‘女子高生’は白い顔をして鼻が長く、化粧が厚くてお公家さまのようだった。べつに恐怖感も楽しい感じもなかったけど、視線がその顔にくぎ付けとなって、誰かに似ていると思って、誰だったか考え始めた。

この夢の前後に長い話しがあったと感じているけど、思い出せるのはこのシーンだけだ。とくにこの‘女子高生’の顔。このシーンだけがやけに鮮明に残っている。何が置き換えられているのか、すごく気になって仕事が手につかない。