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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

体内時計

2011-09-16 02:29:29 | 日記
8月の仕事で完全に体内時計が破壊されたようだ。寝付けないのと睡眠の中断が頻繁に起こるようになった。徹夜が何日かあって、毎日明るくなるまで起きていたので、睡眠が一番深くなるのが昼近くになってしまったみたいで、寝つけても、午前中に起きるのがとても辛い。ここ2週間くらい、日によっては12時間とか16時間も眠った日もあるけど、往々にして8時間ベッドにいても、実際に眠っているのがその半分くらいだ。

子どものころから寝つきが悪かったので、寝つきの悪いことに関しては自慢じゃないけど親和性がある。大人になってからは、少しでも生活が乱れると寝返りばかり打って2,3時間というのも珍しくなくなった。近くのクリニックで数年前からベンゾジアゼピン系の薬を処方してもらって、自分で必要と思った時に服用しているけど、ときに全く効かなくて、そのまま朝になって家を出るということもある。

先日、知り合いの大学の先生4人と飲んだとき、やはり一人が「眠れない」って言って、ベッドで寝がえりばかり打って自分が情けなくなると言っていた。頑張り屋の人なので厄介な問題を抱えると精神的に大きな負荷がかかるのだろう。基本的に寝付けない人は、寝付けない間、何かを延々と考えてしまっている。「こんなことしてたらいけない」と気付いて、また深呼吸したり羊を数えはじめても、いつの間にかまた続きを考え始めてしまっていて、それはときに、起きている時よりも理路整然としていて、思わずメモを取りたくなるようなときもあって、笑える。

ぼくは基本的にフロイディアンなので、機会があったら誰かに幼少体験をほじくり返してもらいたちと思っているけど、そういう心理療法、精神療法は¥がかかり過ぎるし、やってみないと効果があるかどうかがわからないし、ヘボで、効果がなくても¥は返してもらえない。ただ、こうした、傍からみると「ばかばかしい」「意思の弱い」「自己責任」な問題を抱えていることが、人の心の問題を扱うときの共感力の源泉になるような気がしているので、とりあえずは絶望的な心境にはなっていない(←と誤魔化している?)。

来週から暫く否が応でも早起きが必要となってくる。きっとその「社会的強制力」は、下手な心理療法よりぼくの場合は効果があるような気がする。昔、ぼくのこうした「病気」を心配してくれた女性が、かなり長い期間、早朝デートにつれ出してくれたことがあった。そして、それは絶大な効果があった。ただ、寝つきの悪さに関してぼくの場合はすでに「逆耐性」ができているので、元アル中の人がほんのお付き合いの一杯でまた元の木阿弥になるように、ぼくのこの「病気」も、ほんのちょっとの「乱れ」で元の木阿弥になる。いわばもう完璧に依存症のメカニズムが働いている。

また早朝デートをしてくれる人を探すか、転職して会社勤めを始めるしかないのかもしれない。太陽とともに起きられるようになったとき、何かが自分の「過去」に見えてくるかもしれない。

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