MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

3mの蛇が1mのワニを食べてしまうことの不思議

2014-03-04 14:11:30 | 日記

オーストラリア、クイーンズランドの湖沼で、3mのパイソンが体長1mのクロコダイルとの5時間にわたるファイトに勝ち、呑みこんでしまったという。その現場映像が居合わせた人の携帯電話で撮影され話題になっている。The guardianのHPで画像を見ることができるが、闘いもさることながら、呑みこむシーンが壮絶である。暫く何も口に入れられなくなる。

なんと言っても、自分より「太い」ものを呑みこむのは想像しがたいが、蛇は顎の下の部分が下にも横にもまるでゴムのように伸びる。目や鼻がついている上の部分は骨があるのでそのままなんだけど、下の部分は相手の体の太さや形に合わせてペリカンのように開いていって、ワニの頭を包みこんでいく。このときの写真は奇妙というか、ぞっとさせてくれるものがある。ワニの上半身を呑みこんだ時の蛇は、まるでボールに尻尾がついているような外見だ。

人間は食べ過ぎると呼吸が苦しくなるけど、蛇はそんなことない。肺は圧迫されないようで、胸の部分が大きく伸びて獲物を収容してしまう。胃はものすごくなめらかな胃液をだしているのか、食べ終わると、ワニはどんどん蛇の体の中心部に送り込まれ、蛇は体の1mから2mの部分をゴツゴツとワニの形にして移動する。学者によれば、一度ワニを呑みこんだパイソンはもう1か月は捕食する必要はないという。

昔、マングースとハブの戦いを見たことがあるが、体調15センチくらいのマングースが1mくらいのハブに勝つ。マングースはハブを食べないけど、ハブを見ると戦わずにいられないようで、ハブに締め付けられる前に素早い動きで頭にかみつき、殺す。ワニも、蛇の頭や胴を先に口にできれば勝てるのだろうが、蛇は本能的に口で噛まれないような位置から襲いかかり、相手を動けないようにして、じわじわと締め付けて窒息させるようだ。勝敗の決め手は、基本的に動きの速さの違いなのかもしれない。あと、蛇とワニの場合は、相手を見て、どれだけ食欲が湧くかなのかもしれない。

肉食の生き物は、本能的に相手の形状から、自分を攻撃する形を予想して、それを避けながら攻撃を組み立てる能力が備わっている。ライオンなんかだと親が子を訓練する感じがあるけど、蛇などは親に育てられてないから、教わってる感じはない。捕食の知識が遺伝子に書き込まれて、食欲がわくと、それが刺激されて、発動してくるんだろう。サッカーでも、日本人選手が超一流なレベルまで行けないのは、日本人にはその知識が遺伝子に書かれていないからなのだろうか。


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