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中国 若者に人気!マーダーミステリー

2021-06-12 10:43:27 | 報道/ニュース

2021年5月24日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


当局による厳しい対策で感染拡大を抑え込んだとされる中国では
経済活動が事実上 正常化しつつあり街は賑わいを見せている。
こうしたなか
いま 若者の間でマーダーミステリーと呼ばれる体験型の推理ゲームが流行し
各地で専門店が続々とオープンしている。
殺人事件などの推理小説の登場人物になりきって犯人を当てるゲームで
推理の楽しさに加え
ものがたりの世界に入り込めることが魅力となっている。

四川省にあるマーダーミステリーの専門店。
この店では中国の古代に起きた殺人事件をテーマにゲームが行われる。
この日参加したのは12名。
そこへ従業員が進行役として加わる。
(進行役)
「役を決めるカードを配ります。」
最初に選んだカードに基づいて役柄が与えられる。
演じる人物に合わせて衣装も着替え
ものがたりの人物になりきって楽しむ。
それぞれの人物像や事件当日の行動などが細かく書かれた台本が用意されていて
それを見ながらゲームは進行する。
(参加者)
「ウンさん なんで死んでしまったんだ!」
参加者は事件の真相につながるヒントを見つけるほか
お互いの会話の中から犯人が誰かを推測する。
(参加者)
「部屋で解毒剤を見つけました。」
逆の犯人役となった人はさとられないよう努める。
非日常を味わいたい若者の間で2年ほど前から爆発的に流行。
中国各地で3万店舗以上がオープンした。
数時間程度遊ぶものが多いなか
この店では1泊2日の日程でゲームを楽しむことができる。
費用は1人あたり約1万5,000円で
わざわざ別の都市から旅行に来て遊ぶ人も相次いでいるという。
(参加者)
「自分の知らない時代や登場人物の人生を体験できるのは新鮮で楽しいです。」
「ゲームでストレスが発散できます」
若者の間で大流行しているマーダーミステリー。
市場規模は3,000億円近くにのぼるという推計もあり
いま多くの台本が作られている。
山東省で開かれた台本の展示販売会。
(販売員)
「よかったら見てください。」
ゲームを終えると謎が解け一度しか遊べないため
専門店が台本の買い付けに来ている。
日本円で8,000から8万円のものまで幅広く販売されていた。
(バイヤー)
「予想どおり良い台本があるので買いたいです。」
「予算関係なく何でも買います。」
江蘇省で台本制作を行う范さん。
范さんは日本に駐在し仕事をした経験もある。
中国でも日本の歴史に興味を持つ人は少なくないとして
江戸時代の武士などを扱う台本を数多く制作してきた。
(台本制作会社 代表 范さん)
「これは忠臣蔵をテーマにした台本です。」
歴史学者などとも協力し時代考証にこだわったというこの作品。
日本円で8万円ほどで販売しているが
すでに中国各地の150の店舗が購入した。
(大本制作会社 代表 范さん)
「日本をテーマにした台本を通じて日本の文化を体験できるため
 評判は非常に良いです。」
このゲームを通じて日本に中国人観光客を呼び込もうという動きも出ている。
福岡県で町おこしを行なう人たち。
范さんに天才軍師 黒田官兵衛のゆかりの地 吉富町などを舞台にした台本制作で協力を依頼。
実際に中国の人に現地でゲームを楽しんでもらえないかと考えている。
地元の自治体も期待を寄せているという。
(吉富長 花畑町長)
「町おこしになればと。
 ゲームを作る話をきっかけに地域の歴史の掘り起こしをできたら
 すばらしいことになると考えます。」
(台本制作会社 代表 范さん)
「この市場は急成長しています。
 私の台本で日中の交流が進んでほしいです。」
中国の若者が夢中になるマーダーミステリー。
日本の歴史や文化を身をもって知ってもらうツールとしても期待が寄せられている。

 


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