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ヒゲ“おしゃれ”か“身だしなみ”か

2016-04-26 07:15:00 | 報道/ニュース

4月8日 おはよう日本


大阪市交通局に勤める地下鉄の運転士の男性。
男性がヒゲを生やし始めたのは20年以上前だった。
(地下鉄の運転士)
「男に生まれたらヒゲを生やしてみたいというのがあって
 生やしてみたりそってみたり
 ある方がいいかなと思って生やしている。」
大阪市交通局では4年前
運転士などの身だしなみについて定めた新たな基準が設けられた。
この中では整えられたヒゲであっても不可とされた。
男性はその後もヒゲを剃らなかったところ
人事上不当に低い評価をされたとして
3月 慰謝料などの支払いを求める裁判を起こした。
(地下鉄の運転士)
「自分が正しいと思っていることを貫いていきたい。
 間違っていると思うのに自分の気持ちを曲げてまで従うつもりはない。」
これに対して大阪市は
地下鉄の運行などサービス業に従事する場合
“お客様に好感を持ってもらうために身だしなみの基準は必要だ
 合理性があり違法だとは考えていない”
としている。
個人の好みや個性と
職場での身だしなみの規則はどう両立するのか。
(生命保険会社勤務)
「剃った方がいいんじゃないかなと思う。
 その方が清潔感があると思うから。」
(不動産会社勤務)
「清潔感は特にヒゲは関係ないと思う。」
(イギリスから来た男性)
「ヒゲは個人の選択の象徴だと思う。
 自分がどういうふうに見られたいか。
 ロンドンでは職場でもヒゲが整っていて清潔である限り受け入れられている。」
接客する機会がある会社では
身だしなみに厳しい基準を設けているところもある。
大阪西区にある高級輸入車の販売店。
毎朝 開店前に全身の厳しいチェックを行っている。
「ヘアスタイル 整えられていますか
 清潔感ありますか
 長すぎませんか
 ふけ 抜け毛 大丈夫でしょうか。」
ヒゲが生えていないかも入念に確認する。
この販売店ではブランドイメージを重視するとともに
不快に思うお客さんもいるかもしれないとして
ヒゲは一切禁止している。
(高級輸入車販売店 池田晋八店長)
「入社の時にヒゲを生やしたいという意向
 またはすでに生やしている方は
 事前にご入社はお断りするか
 ヒゲ無しと。
 やっぱり清潔感 親近感ですよね。」
一方身だしなみについてあえて細かい基準は設けず
職員の自主性に任せているところもある。
滋賀県高島市役所に勤める藤原忠雄さん。
普段は9人の部下とともに
府の出先機関で住民サービスなどの業務にあたっている。
藤原さんが口ひげを生やし始めたのは20年ほど前。
当初は周りからは驚かれ
快く受け入れてはくれなかったという。
(高島市今津支所 藤原忠雄支所長)
「生やしかけた時はいろいろな意見がありました。
 『なんや』という意見
 半分ちゃかして『似合うやんけ』という意見。」
髭を生やしたことで住民や同僚にどう見られているか。
それまで以上に意識して仕事に取り組むようになったという。
(高島市今津支所 藤原忠雄支所長)
「『ヒゲ生やしているくせに何してんねん』と言われたくない。
 それを言われたら剃るし
 剃る 剃らんは自分の意志だけど
 給料が安くなったら安くなったで自分の責任で。」
いまではトレードマークになったヒゲの影響で顔が広くなり
住民が様々な相談に来るようになった。
(住民の女性)
「ヒゲは珍しいですね。
 でもいいんじゃないですか。
 似合っていると思います。
 別にヒゲを生やしているから人間的にどうとは私は思いません。
 性格も前から知っているし。」
ヒゲから受ける印象は人によってさまざまなようである。
20代の男性にはヒゲをおしゃれと思っている人もいるようである。
社会の受け止め方も今後変わってくるかもしれない。

 


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