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映画に秘められた日中の絆

2018-03-21 07:00:00 | 報道/ニュース

3月2日 国際報道2018


映画「空海ーKU-KAI-美しき王妃の謎」。
唐の時代
長安の都で仏教を学ぶ空海が
中国の詩人白楽天とともに
王宮の謎を解いてゆく物語である。
俳優だけでなく製作スタッフも日本人と中国人が協力して製作された。
先に上映された中国での興行収入は日本円で90億円に達している。
(観客)
「ストーリーも両国の俳優も素晴らしかった。」
日本での公開を前に来日したチェン・カイコ―(陳凱歌)監督。
日本の俳優やスタッフと映画を作り上げた喜びをかみしめていた。
(陳凱歌監督)
「中国と日本の芸術家が力を合わせて
 日中双方で楽しめる映画ができたことはとても素晴らしいことです。」
今回の合作映画の原点をたどると
90年代から続くある日本人との交流があった。
3年前に亡くなった録音技師の山方浩さん(享年56)。
20代のころ
西安で語学留学をしながら映画界に飛び込み
駆け出しの陳監督やチャン・イーモウ(張芸謀)監督と知り合った。
当時 中国の映画製作は世界から大きく出遅れていた。
編集作業などは技術が高い日本などで行うことが多く
陳監督の代表作の多くも日本で仕上げられた。
毎年のように東京を訪れていた陳監督らを手助けしたのが山方さんである。
堪能な中国語を生かし
日中の映画関係者をつなぐ役を積極的に引き受けたという。
(陳凱歌監督)
「山方さんは仕事熱心で努力家でした。
 性格も明るくいつも冗談を言って私たちを笑わせていました。」
山方さんは
日本人と中国人のスタッフがより親しくなれるように地元の居酒屋に連れていくなどしていた。
当時 陳監督とともに日本へ通った録音技師のタオ・ジン(陶経)さんも山方さんと親交を深めた。
(陶経さん)
「山方さんがいたから交流がスムーズにできました。
 その交流はとても自然で
 そこには“信頼”があったのです。」
さらに山方さんは
若手の中国人技術者が日本で研修を受けられるように奔走した。
20年前 研修を受けたアン・ウェイ(安巍)さん。
(安巍さん)
「日本へ行ったときはいつも一緒でした。」
研修中の安さんを山方さんは自費で日本各地へ案内してくれたと言う。
(安巍さん)
「山方さんに恩返しするためにも
 私は若手を上手に育てていきたいと思います。」
しかし「空海」の政策が行われている最中の3年前
悲しい知らせが届いた。
ヒマラヤで中国登山隊のドキュメンタリーを撮影中だった山方さんは
地震による雪崩に巻き込まれ命を落としたのである。
中国の映画関係者は山方さんの死を悼んだ。
山方さんは中国映画界の発展に欠かせない存在だったと
多くの人が記憶にとどめている。
(陳凱歌監督)
「山方さんは日中両国の映画の発展に積極的に力を注ぎました。
 両国の映画関係者が良い関係を保つために
 我々がしてきた交流を次の世代にも続けてほしいのです。」




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