日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

技能五輪 タイ躍進の秘密は

2013-06-28 08:11:42 | 報道/ニュース
6月25日 おはよう日本

若者たちが工業の分野などで世界一を競う2年に1度開かれる技能五輪。
これまで日本の代表は自動車の生産にかかわる種目で好成績を収めてきたが
いま新興国の選手が頭角を現してきている。
その代表格が前回まで2大会連続で金メダルを獲得したタイである。

大手部品メーカーのデンソーがタイに構える工場。
3大会連続の金メダルを目指し連日の猛特訓が続く。
訓練に励むタイ代表のプリチャー選手は
薄型の金属を工作機械でけずりその制度を競う種目に出場する。
タイの工場が初めて技能五輪に選手を送り込んだのは2007年。
タイ人の社員を日本に送って訓練を積み重ね初出場で銀メダルを獲得した。
プリチャー選手はその銀メダリストのコラコットさんから指導を受ける。
今では訓練の場はほぼすべてがタイである。
日本に頼らず世界一を目指す。
(プリチャー選手)
「日本の技術が高いのは知っていますが
 先輩たちの功績を見るとタイ人も負けていない。
 金メダルの自信はあります。」
タイの工場では日本の現場より多くの従業員が生産ラインで働いている。
人件費の安いタイでは日本のように高価な設備で機械化を進めるより
人の手を活用する方がコストを抑えられるからである。
(デンソータイランド 飯田康博社長)
「タイでどんどん生産が高まっていくという面では
 本当に技能の重要性が高まりつつある。」
高い技能が求められるタイの生産現場。
タイ人自らの力でその一翼を担う人材を増やそうという動きも加速している。
技能五輪の銀メダリストのコラコットさんは
選手指導の合間に生産設備を作る現場に頻繁に足を運びアドバイスを繰り返す。
(指導員 コラコットさん)
「技能を職場のみんなに伝えていきたいです。」
さらにトレーニング施設では連日従業員が素早く正確に部品を組み立てる研修に励んでいる。
(指導員)
「テストは100点満点だ。
 ミスをすれば減点するぞ。
 何点残るかは君たちの実力次第だ。」
高い技能を身につけることは出世や収入の増加にもつながるとあって
技と知識を吸収しようと力が入る。
(従業員)
「技能をもっと高めるために必死に学んでいます。」
「高い技能都市式を仕事に生かしたいです。」
大勢の若者が高い技能を懸命に身につけようとしているタイ。
その種をまいたものづくり大国日本を脅かす存在になりつつある。
デンソーは
タイの従業員が高い技能を身につけても新しい製品を生み出す技能はまだ日本にしかない
と話している。
その力を維持してタイとともに成長していけるかどうかが
日本のものづくりの将来を占うカギになりそうである。

コメント    この記事についてブログを書く
« 世界が注目 日本の化粧品 | トップ | アメリカで広がる「刑務所ビ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

報道/ニュース」カテゴリの最新記事