10月7日 NHK「おはよう日本」
健康志向の高まりとともにノンアルコールなどの市場はこの10年で4倍以上に伸びているという調査もある。
この成長市場を狙ってユニークなノンアル飲料が登場している。
古都京都で生まれたのがミントを浮かべるカクテル
ノンアルコールモヒート。
本来はラム酒がベースである。
京都市内にオープンしたカフェバーの看板メニューとして登場した。
「おいしい。
モヒートの味もするし
さわやか。」
このノンアルカクテルを開発したのは漬物大手である。
京の伝統漬物「すぐき」に含まれる特殊な乳酸菌を使っている。
ここにミントシロップやソーダを加えて
ほんのり甘みを感じるノンアルモヒートが誕生した。
(AMACO CAFE)
「おいしさと健康とお酒っぽさがすべてつまってる。
一度に楽しめるドリンクになっている。」
大阪では飲食店が手を組み
ある調味料を原料にしたノンアル飲料をアピールする発表会を開いた。
それはお酢。
「赤ワインのボージョレ・ヌーボーのような若々しい味わいが口いっぱいに広がる。」
ジュースやスパイスなどとキッチンでおなじみのお酢を合わせる。
“飲んだ気になる”ノンアルカクテルを集客の起爆剤にしようというのである。
お酢を使ったノンアルカクテルには歴史がある。
1862年にアメリカで出版された「カクテルブック」。
ここにお酢を使ったノンアルカクテル シュラブの作り方が掲載されている。
禁酒法時代のアメリカで大流行したという。
この本を所有する神戸のjバーの店主 森崎さん。
古い文献を参考にしながら
パンチ力のあるノンアルカクテルを現代に蘇らせた。
(サヴォイ オマージュ 森崎さん)
「バーでなじみのないような印象の素材をあえて入れることで
よりお客さんの感動を引き出していくことが可能な素材だなと。」
(お酒がほとんど飲めない女性)
「お酒ではないけれど少し似たような感覚。
いろんなバリエーションでノンアルカクテルが飲めたら楽しい時間過ごせます。」
成長する市場を見据えて大阪市の日本料理店では
一見洋風なノンアルカクテルを和食に合わせようとメニューに加えた。
(客)
「えらいオシャレやね。
ほんまのカクテルや!」
「何それ?
赤ワインや。」
ベースに使うりんご黒酢や酒粕を原料にした粕酢(かすず)などを活用したドリンクである。
(客)
「これ酔いそうやけどね。」
「酢の感じはぜんぜんしない。」
「胃腸にやさしいので和食も進みそうな。
イメージばっちりです。」
(日本料理 湯木 店主)
「日本料理とのマリアージュ(相性の良さ)にはすごく驚かされた。
今までにないドリンクの世界を醸し出している。
飲食店のメニューブックにはノンアルカクテルが非常に増えてくるのではないかと
期待もしている。」