日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

イタリア 伝統工芸品 復活へ

2018-11-15 07:15:00 | 報道/ニュース

10月19日 国際報道2018


ベネチアのムラーノ島で作られているベネチアガラス。
美しく精巧な装飾で知られている。
その高い技術は門外不出とされ
長く地域の重要な産業となってきた。
しかしいまその伝統産業が危機にひんしている。

水の都ベネチア。
定番のお土産は1000年近い歴史を持つと言われるベネチアガラスである。
職人が1つ1つていねいに作り上げる。
しかしベネチアガラスをうたった低価格の偽物が市場に出回るようになっている。
その多くは中国や東ヨーロッパなどで作られているとみられている。
苦境に追い込まれているのが地元のガラス職人たちである。
この20年ほどで職人は40%近く減少した。
(地元職人)
「中国からの製品で
 若いガラス職人たちの将来が失われた。」
伝統産業の衰退をくい止めたい。
そこで目を付けたのが現代アートとのコラボレーションである。
斬新な現代アートと融合した様々な作品をイベントで紹介し
ベネチアガラスの新たな魅力をアピールしようという狙いである。
(客)
「これほどの作品ができると走りませんでした。
 変わった形ですが
 とても美しい。」
現代アートの作家と連携して作品を制作しているガラス職人 アンドレア・サルバーニョさん(46)。
デッサンなどをもとに作家のイメージを作品にしていく。
この日はドイツ人の作家から依頼されたアルマジロのオブジェを制作。
ときには解釈が難しい現代アートを職人技で繊細に表現する。
ユニークな作品の数々が評価され
いまでは各国から注文が舞い込むようになった。
(ベネチアガラス職人 アンドレア・サルバーニョさん)
「現代アートの作家との仕事は
 毎回 新たな経験です。
 ガラスでうまく表現できないこともある。
 だからこそ面白いんです。」
サルバーニョさんとともに作品を制作した現代アートの作家たち。
(現代アートの作家 アンドレア・ピッツォさん)
「私たちの作品にはエネルギーが満ちているんです。
 触ると感じられますよ。」
ベネチアガラスの伝統ンシャンデリアを真っ白に。
さらにロウソクや動物の頭蓋骨の装飾で“生と死”を表現した。
伝統の技術と現代アートのコンセプトをうまく融合できたと出来栄えに満足している。
(ベネチアガラス職人 アンドレア・サルバーニョさん)
「私たちが作る作品は工業製品ではなく“職人の仕事”なのです。
 この職人の技こそ未来に引き継ぐべきだと思います。」






コメント    この記事についてブログを書く
« 高潮リスクに備えるマイアミ | トップ | 北海道のお菓子を地元産の小麦で »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

報道/ニュース」カテゴリの最新記事