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イギリス人と挑む 新たな砥部焼

2020-12-18 07:04:36 | 報道/ニュース

11月17日 NHK「おはよう日本」


愛媛県の伝統工芸品 砥部焼。
200年以上の歴史があるが出荷額は年々減少している。
そこで県は
砥部焼の代表的なデザインである唐草模様と肩を並べるような新たなデザインを生み出すプロジェクトをスタート。
2020年2月
県が砥部町に招いたのはイギリス在住の陶芸家 トム・ケンプさんである。
ケンプさんの作風は竹などを大胆に使ったデザイン。
独創的な作品はSNSで注目を集めている。
ケンプさんは参加を希望した陶芸家6人と1か月間交流し
新たなデザインを探る手助けをする。
(イギリス在住 陶芸家 トム・ケンプさん)
「最終的な目標は砥部焼をもっと売っていくことです。」
初日は身近なものを使って絵を描くワークショップ。
「動きをつけて。」
歯ブラシで挑戦するのは小田原さん。
メンバーの中では陶芸家として一番長いキャリアを持っているが
慣れない道具をどう動かせばいいのか苦戦する。
「まずは道具の自然な使い方を見つけ出すことです。」
ケンプさんは道具の形状を理解して動かすことが大事だと伝える。
(小田原さん)
「ふだん考えていないんだなっていうちょっとショックと
 自分の動きを見つけるのがひとつ課題として見つかったかな。」
小田原さんは砥部町で最も古い窯元で絵付けの仕事を続けて27年。
今回のプロジェクトに参加したのは
砥部焼を広めるため新たなものに挑戦したいと考えていたからだった。
(小田原さん)
「自分の中に斬新さがないなっていうのはちょっとある。
 育ったのが砥部で戸部の食器をずっと見慣れているから
 刺激を受けたいっていうのはありました。」
ワークショップの最終日。
この日は身の回りで気になったデザインをもとに試作してくるよう課題が出ていた。
小田原さんが試作した作品。
彫刻刀で扇形に掘り
切り取られた世界を表現した。
(ケンプさん)
「うまくやったと思う。」
(小田原さん)
「砥部焼っぽくものをとは思ってはいるんですけど
 砥部焼っぽくなっちゃいます。」
(ケンプさん)
「次に会うときは目標に向かって順調に進んでいることを願っています。」
ケンプさんが帰国して約7か月後の10月。
小田原さんの自宅。
小田原さんのデザインは形になりつつある。
描いている模様はメンバー全員で決めたもので
ケンプさんから使い方を教わった平筆を生かした。
小田原さんがこだわったのは砥部焼らしさを残すこと。
菊などの草花の模様を重ねて描いていく。
(小田原さん)
「伝統を入れたいなっていうのが大きかった。
 あとは焼き上がりを見てみないと。」
2週間後 試作品を見せ合う日。
(小田原さん)
「濃淡のバランスはうまくできたな。
 自分の今までに無い感じはします。」
小田原さんは完成に向け手ごたえを感じている。
(小田原さん)
「私の今までの中ではちょっと大胆になったような気がします。
 年齢とか性別関係なくなるべくいろんな人がこれいいねって
 ぱっと見て思ってもらえるものができたらいいかなっていうのが率直にあります。」
完成品のお披露目は2021年。
それまで陶芸家たちの探求は続く。

 


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