1月17日 めざましテレビ
日本相撲協会が「年寄名跡(年寄株)」について、
協会が買い取り、一括管理する方向で検討していることがわかった。
年寄名跡(年寄株)
現役引退した力士が日本相撲協会に残る際、
取得が義務付けられている。
○○親方として65歳の定年まで給与が保障される。
相撲界は一代年寄りを除き、105ある年寄株をやりくりしてきた。
ある力士が引退するときに年寄株を取得していると
親方として65歳まで給与がもらえる。
↓
この親方が定年・廃業の後、別の力士に「年寄株」が譲渡される。
問題なのは、
この譲渡の手続きに明確なルールがないために、
実態として億単位の金銭取引があったということである。
これが無理な借金を生んだり、
後継者に過度の依存を生んでいるという指摘が根強い。
そこで協会は改革案として一括管理しようというわけである。
定年する親方から退職金に上乗せする形で年寄株を買い取り、
協会が引退力士の中から親方にふさわしい適任者を指名し、
無償で継承させる。
これによって当事者間の年寄株のやり取りはなくなる。
しかしこの改革案の資金が協会にあるのか。
そして親方の財産権を侵害するのではないか。
14年前にも年寄株を協会が管理しようという動きがあったが、
親方衆から、
個人財産にかかわる年寄株の譲渡に教会が口出しするのはおかしい、
と反論の声が上がりこの改革は頓挫した。
日本相撲協会にとって改革は急務である。
というのは日本公益法人のルールが変わるために、
2013年11月までに公益法人の認定を受けたいが、
税制優遇されるためのさまざまな条件をクリアーしなければならない。
年寄名跡、部屋制度、チケット販売契約など
金銭に関係した不透明な仕組みは少なくないのである。