3月26日 NHK「おはよう日本」
新型コロナウィルスの影響で休園が続いている札幌市の円山動物園では
動物を見られない人のために動画の配信を始めた。
飼育員の思いが詰まった映像が話題になっている。
円山動物園がtwitterで毎日配信しているのが「今日の円山動物園」。
愛くるしい表情に魅せられて
再生回数は2万回。
大人気となっている。
新型コロナウィルスによる北海道の緊急事態宣言を受けて
3月いっぱいの救援を決めた円山動物園。
しかし決定の直後から
“動物の姿が見たい”という声が多く寄せられた。
みんなの期待に応えたい!
動画で元気を届けることにしたのである。
動画初心者の職員たち。
手探りで作り上げている。
「超かわいいっすね。」
「めっちゃ かわいいっすね。」
休園を決めた翌日から動画を投稿すると
“動物園にいる気分になれます!”
“うれしくて涙が出ました。”
多くの喜びの声が寄せられたのである。
(編集担当 湯浅さん)
「“動物たちの姿を見て涙が出た”というコメントがやっぱり印象的だった。
今がこういう状況も状況なので
少しでも癒しに
お役に立てたのかな。」
撮影するのはそれぞれの動物を担当している飼育員。
この日のテーマは“食事風景”。
サル担当2年目の野村さん。
サルから視線をそらして近づく。
なぜ?
(サル担当 野村さん)
「サルたちにとって目を合わせるのは
簡単に言うとけんかの合図みたいな形。
極力 目を合わせず
サルたちに安心した状態で過ごしてもらっている。
姿を撮れるようにしている。」
リラックスした表情 ♡♡♡・・・。
動物園のアイドル ホッキョクグマのリラちゃん。
ホッキョクグマ担当8年目 ベテラン飼育員 清水さん。
サカナにかぶりつく迫力のシーンを狙うが
「窓際にエサがあるけど全然来ない・・・。」
あきらめて後ろに回り込んだ清水さん。
「ただひたすらおしりの動画を流したら怒られるか・・・。」
「いや それもいいです。」
「クマのおしりっていいよなあ。」
箱の中にはエサのピーマン。
スマートフォンを仕掛けて
何を狙っているのか。
現れたのはモルモットたち。
動物目線。
(モルモット担当 渡邉さん)
「モルモットは警戒心が強くないといけない動物だが
エサにつられた子たちが何の抵抗もなく来てくれたので
“大成功”という感じ。
普段見ることができないような動物たちのすごく間近な表情とか
人間の世界はいろいろ今大変だが
動物たちは何も変わらず
毎日元気にのほほんと過ごしている。」
園長みずからカメラマンに。
(加藤園長)
「(ライオン)眠いですね・・・眠いですね・・・。」
「いつ皆さんに実際に来て見ていただけるようになるかはわかりませんが
その間も元気な動物たちを毎日頑張って配信しますので
ぜひみなさん映像を楽しんでいただきたいなと思います。」