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トランプ政権 VS メディア 深まる対立の行方

2017-02-20 07:15:00 | 経済フロントライン

2月2日 国際報道2017


就任直後から
これほどまでにメディアと対立しているアメリカの大統領は
これまでいなかったのではないか。
大手メディアを攻撃し
自らが発信したいメッセージはツイッターで一方的に国民に伝えるトランプ流を続けている。
両者の緊張関係はどこまで高まっているのか。

ホワイトハウスの報道官に就任したスパイサー氏。
初日の会見から主要メディアへの対抗姿勢を示した。
(ホワイトハウス報道官 スパイサー氏)
「時には報道される事実に同意できないこともあるだろう。
 うそはつかないつもりだが。」
記者会見で最初に指名したのは保守系の新聞の記者である。
これまでは前列に座る主要メディアから指名していたがその慣例を破った。
(保守系新聞 ワシントン・タイムズ記者)
「6年間 記者会見に通っているが初めて質問できた。
 トランプ政権はやり方を刷新しようとしている。」
一方主要メディアの記者は
(ワシントン・ポスト記者)
「政権の言い分を伝えるには主要メディアを避けた方が得策だと考えているのだろう。」
(トランプ大統領)
「私はメディアと戦っている最中だ。
 彼らは地球上で最も不誠実な類の人間だ。」
メディアをこう切り捨てるトランプ大統領。
ニューヨーク・タイムズに対してはこんな主張をして圧力を強めている。
(ツイッターより)
「偽のニュースを流すニューヨーク・タイムズは買収されるか廃刊にすべきだ。」
さらに客観的な事実に対するトランプ政権の姿勢にも疑念が生じている。
1月20日 トランプ大統領の就任式。
主要メディアは
参加者の数ががオバマ前大統領の就任時に比べ少なかったと
写真による比較も交えて報じた。
(ABC)
“左が8年前のオバマ大統領の就任式
 右がほぼ同時刻のトランプ大統領だ”
これに対してトランプ政権側は
(トランプ大統領)
「これはうそだ!
 代償は大きいぞ。」
(ホワイトハウス スパイサー報道官)
「これまでで最大の聴衆だった!」
さらにニュース番組で事実との矛盾を追求されるとこんな弁明まで飛び出した。
(番組キャスター)
「なぜ大統領は報道官に事実と異なることを言わせたのか?}
(コンウェイ大統領顧問)
「報道官が提供したのは
 オルタナティブ・ファクト(もうひとつの事実)だ。」
(番組キャスター)
「オルタなて;イブ・ファクト?
 それはファクト(事実)ではなくウソでしょ!」
一方でアメリカでは大手メディアへの信頼が低下している。
去年行われた世論調査によると
“新聞・エレビなどの既存のメディアを信頼する”と答えた人は32%
共和党支持者に限るとわずか14%だった。
こうした状況で主要メディアはトランプ政権とどう向き合うのか。
ワシントンでシンポジウムが開かれた。
(元ホワイトハウス報道官 フライシャー氏)
「主要メディアのニュースを信頼するアメリカ人は
 過去最低レベルにまで落ちてしまっている。」
(ジョージ・ワシントン大学 フランク・セスノ教授)
「トランプ大統領の発言に多くの国民が賛同しているが
 これはジャーナリズムの危機だ。」
これに対して
信頼を取り戻すためにも報道の使命を全うするしかないという声があがった。
(CNN ジム・アコスタ記者)
「危機にあるのはメディアではなく真実そのものだ。
 我々は何が起きようとも事実を追い求める。」
トランプ大統領御登場によって
事実そのものが揺らぎかねない状況となっているアメリカ。
メディアの役割が問われている。



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