2月18日 Bizプラス
アメリカの中南米出身のヒスパニック系と呼ばれる人たちが
ここ10年で人口が50%以上増加して5,000万人に達し
隣国カナダの人口を上回った。
ニューヨークのランチタイム ヒスパニック系の店は連日にぎわっている。
今やアメリカの消費全体の10%をヒスパニック系の人たちが占めている。
その勢いにあやかろうと
景気の低迷で客足が遠のいた地方のショッピングセンターを
ヒスパニック系の人たち向けに改装する動きが広まっている。
改装を手掛けているホセ・レガスペさん。
テキサス州のあるショッピングセンターは
かつて来客者数が1日2万人程度に落ち込んでいたが
改装後 多い日は10倍以上に増えたという。
ショッピングセンターには子供が遊べるような施設が数多く設けられている。
家族で訪れることの多いヒスパニック系の人たち向けに椅子を多く用意し
フードコートも10以上造った。
「本物のメキシコ料理も売ってるし
ここにいると故郷が懐かしくなる。」
品揃えも工夫している。
ヒスパニック系の人たちに合わせて服はLサイズを多めに用意し
靴は普通の店よりも小さめのサイズを充実させている。
さらにここでは結婚式も行うことが出来る。
(新婦)
「このモールは第2の家みたいだし今日の喜びを共有したかったの。」
こうした工夫で客の平均滞在時間は8時間近くにものぼるようになり
利益につながっていると言う。
(ホセ・レガスペさん)
「ヒスパニック系の人はたくさんいるし
たくさんお金を持っている。
彼らの求めるような店はまだまだ少ないんだ。」
ヒスパニック系の店には不法移民が訪れ
治安が悪化するのではないかという懸念の声も聞かれるが
その消費はさらなる拡大が見込まれ期待が広がっている。
政府系の調査会社によると2010年
ヒスパニック系はアメリカの消費全体の10%を占めている。
2015年にはその1,5倍に膨らむという見通しを示している。
その理由として現在 平均年齢が28歳と若いこと。
5年後の購買力のアップが期待されている。