10月14日 NHK「おはよう日本」
街なかに作られたコースをカートが駆け抜ける公道レースが
国内で初めて島根県で開かれた。
コースを疾走するカート。
信号や標識が。
日本初の公道レースが行われた。
レースのj舞台は島根県江津市。
駅前の中心部である。
実行委員会の中心メンバーの1人で建設会社を営む森下さん。
故郷のために何かできないかと考えていた森下さん。
公道レースに取り組んだきっかけはカートレースクラブの代表からの提案だった。
(森下さん)
「ここのエリアで走るんだという意味で面白そうだなという気持ちでした。」
しかしすぐに大きな壁が立ちはだかった。
警察が交付する道路使用許可証の取得である。
求められたのは徹底した安全対策だった。
どうすれば安全を確保できるのか。
専門家も招いて何度も議論を重ねた。
時には実験も。
カートをわざとクラッシュさせてバリアーの耐久性を繰り返し確認した。
結局 準備にかかった期間は7年。
道路使用許可証が交付されたのはレース直前だった。
9月20日 大会当日。
運営にたずさわるボランティア260人が駆け付けた。
レース開始まで3時間の午前9時
車道が封鎖された。
実験を繰り返したバリアー。
イタリアから取り寄せた。
森下さんは現場への支持出しに追われていた。
出場するのはプロのレーサーら11人である。
コースは1周783m。
JR山陰本線の江津駅前に設けられた。
幹線道路の国道9号線もコースの一部である。
レースが始まった。
まずは予選。
バリアーに接触する場面も。
一瞬緊張感に包まれたがバリアーのおかげで事無きを得た。
いよいよ決勝。
20周で争う。
森下さんも見守る。
1番と2番のデッドヒートが続く。
優勝は若手レーサーの大井選手(20)。
(観客)
「新鮮。
初めて見て迫力があったからすごいなと思いました。」
「またチャンスがあれば江津でもレースをしてもらえたらなと思います。」
(森下さん)
「無事にここまで来られて良かったなって素直に思ってます。
やった姿を見た方
次の世代の方が“じゃあ自分たちは”という方が現れると
町の本当の意味の活性につながって
次のこういった新しいことに取り組めると思います。」
日本の公道レースの歴史に新たな1ページを刻んだ。