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アカデミー賞映画で脚光 韓国「チャパグリ」とは

2020-03-21 07:03:33 | 報道/ニュース

2月25日 NHKBS1「国際報道2020」


チャパゲティは韓国風のジャージャー麺。
ノグリは辛いラーメン。
今このチャパゲティとノグリを合わせて作る
チャパグリというB級グルメが韓国で大ブームになっている。
火付け役がアカデミー賞で作品賞など4部門で受賞を果たした映画である。
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」。
半地下の住宅に住む貧しい一家と
高台の豪邸に暮らす社長一家。
本来交わるはずのない両者が出会い予期せぬ出来事に巻き込まれていくストーリーで
貧富の格差がテーマとなっている。
ポン・ジュノ監督は狙いをこう語る。
「私たちの日常でも貧富の格差の匂いを感じることができますよね。
 それから目を背けずに
 コメディー ホラー 家族ドラマというとても映画的な手法を使って
 正直に描いてみたかったんです。」
映画に登場し社会現象になっているのが
B級グルメ「チャパグリ」である。
韓国ではいま自分で作ったチャパグリの写真をインスタグラムに載せる人が続出。
さらにポン・ジュノ監督がムン・ジェイン大統領を表敬訪問した際には
(ムン・ジェイン大統領)
「昼食会のメニューにチャパグリもあるので
 一緒に楽しい時間を過ごしましょう。」
チャパグリに使うのは2種類のインスタント麺。
少し甘いチャパゲティと
ピリ辛のノグリ。
この2つを混ぜ合わせるだけで家庭でも簡単に作れるため
韓国では庶民の味として親しまれてきた。
若者に人気のチャパグリを提供する居酒屋もある。
映画が公開される前からチャパグリを提供していたが
アカデミー賞受賞で売り上げが1,5倍に伸びたという店。
(店長)
「チャパグリは老若男女楽しめる庶民の味。
 チャパグリが映画に出るなんて驚きました。」
(客)
「映画を見てすぐに食べたくなった。
 途中で抜け出して食べたくなるほど。」
「1種類だけ食べると飽きる。
 混ぜて食べるともっとおいしくなるの。」
そんな庶民の味チャパグリだが
映画では高級牛肉がトッピングされる。
格差を象徴するこのミスマッチが新たなトレンドを呼んでいる。
ソウル市内の高級ホテル。
アカデミー賞受賞をきっかけに最高級チャパグリの提供を始めた。
シェフが使うのは本格的な中華鍋。
牛肉の高級部位はもちろん
隠し味にはトリュフのオイルが。
こうしてできたチャパグリをルームサービスで提供している。
(ホテル担当者)
「ご自宅で作られるものより
 香ばしく豊かな味が楽しめるようご用意しております。
 映画のような高級な雰囲気の中
 ルームサービスでチャパグリを楽しめます。」
映画の大ヒットとともに
今あらためて脚光を浴びる庶民の味チャパグリ。
アカデミー賞を受賞した映画が
韓国社会に新たなトレンドを呼んでいる。


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