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“岩登り”禁止のウルル 新たな魅力発信へ

2019-11-23 07:00:00 | 報道/ニュース

10月28日 NHK[おはよう日本」


オーストラリアの先住民アボリジニの人たちのアートや楽器。
ブーメランや細かいドットで描かれた独特の絵画に
ユーカリの樹を使った管楽器。
こうしたアボリジニの文化と深いかかわりがある
巨大に一枚岩「ウルル」。
(フランス人男性)
「岩登りに来ました!」
オーストラリア
「エアーズロック」の名でも知られる世界最大級の一枚岩ウルル。
年間およそ30万人の観光客が訪れる人気の観光地である。
この日は朝から長蛇の列。
岩登りに世界各地から集まった人々である。
(アメリカ人男性)
「正式に禁止されるので
 もう登ることはできません。
 最後だったので満喫しました。」
そして10月26日
登り口は PERMANENT CLOSE 永遠に閉鎖された。
岩登り禁止の背景にあるのは
先住民アボリジニの人たちの反発である。
彼らは少なくとも3万年ほど前からこの周辺で暮らし
ウルルを“精霊が宿る聖地”としてきた。
(アボリジニの女性)
「神様がくださったこの大きな岩を
 私たちは守らねばなりません。」
岩登り中の転落事故などで死傷者もでていたことから
政府と先住民で作る“ウルルを管理する国立公園の役員会”が協議した末
岩登りは禁止されることになった。
一方で求められているのは岩登りの代わりとなる観光ツアーの企画である。
ウルルのふもとを楽しんでもらおうと考えだされたのがセグウェイを使ったツアー。
所要時間はおよそ1時間半。
景色を楽しみながら9,4キロあるふもとを1周する。
ウルルの歴史や文化についてのガイド付きである。
(オーストラリア人男性)
「本当に楽しくいろいろ学べました。」
(オーストラリア人女性)
「ウルルにのぼる必要はないですね。」
(ツアーガイド)
「多くの人が先住民の歴史やこの土地の説明に興味を示してくれます。」
アボリジニのアートを実際に体験することが出来るツアーも。
点で描く独特のペインティング。
文字を持たず模様を描いて情報を伝えてきたアボリジニの文化に由来すると言われる。
さらに夜には
この地の花畑をイメージした色とりどりの5万個のライトでウルル周辺が灯され
幻想的な景色を楽しめる。
こうしたウルルの新たな魅力を発信するアクティビティの数々は
いまではおよそ100にのぼる。
日本人観光客向けの新たなツアーを提供する会社。
スタッフの高橋さんは人気ツアーの日本語版の準備を進めている。
「この辺りに住んでいるアボリジニの人たちが
 どういったものを食べていたのか
 この辺りにある植物の案内など
 こういったものが日本語で書いてある。」
アボリジニの文化を体験するツアーの予行練習を同僚たちを相手に行った。
「これがこの辺りのブーメランです。
 このブーメランは投げても返ってきません。
 遠くにいるカンガルーをこれで捕まえていました。
 飛び跳ねるカンガルーの足をめがけて投げて
 足に引っ掛けて止めていました。」
ブーメランのほか現地の植物など
この地ならではの文化や自然に実際に触れることで
初めて訪れた人でもより深く理解してもらえるよう工夫している。
(ツアー会社 スタッフ 高橋さん)
「ウルルは登るためだけのものだと考えている方もいると思うので
 ぜひ一度着てもらい
 みずから自然などを体感し
 ひとつの経験として持ち帰ってもらえればと思う。」
岩登りに変わる新たな魅力の発信に動き出したウルル観光。
観光客の誘致につなげられるか
注目される。





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