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米ブロードウェイ封鎖 舞台に立てない俳優たち

2020-05-03 07:00:00 | 報道/ニュース

4月13日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


新型コロナウィルス感染の拡大が続くアメリカの中でも感染者数が最も多いのがニューヨーク市である。
ミュージカルの本場ブロードウェイでは3月から劇場の閉鎖が続いている。

ニューヨークマンハッタンのブロードウェイ一角。
どの劇場もこの1か月封鎖されたままである。
3月12日から公演中止が続いているミュージカルの劇場。
その数は41にものぼる。
去年ブロードウェイミュージカルの売り上げは約1,940億円。
約1か月にわたる劇場閉鎖によって大きな損失が出ている。
舞台に立ってきた俳優たちも困難に直面している。
韓国出身のミュージカル俳優ファンさん(34)。
人気を集めたミュージカルに出演するなど地道にキャリアを積み上げてきた。
(ミュージカル俳優 ファンさん)
「2月はオーディションがありましたが3月には減っていきました。
 その後オーディションがすべて無くなり
 公演も休止や延期になったのです。」
オーディションの激しい競争を勝ち抜いて得てきたミュージカルの役。
しかしオーディションがすべてキャンセルとなった今
新しい仕事のめどはたっていない。
厳しい状況が続くなか
家計は在宅勤務をしている妻の収入と政府からの給付金に頼っている。
ファンさんは自分でトレーニングを重ねながら劇場が再開されるのを待つしかないという。
(ミュージカル俳優 ファンさん)
「先のことは分からないので仕事探しはしていません。
 自分の技術を向上させるため
 自宅でボイストレーニングをしています。
日本人俳優 高橋リーザさん(28)。
高橋さんが出演していた劇場も3月12日突然閉鎖された。
「eメールで“今日は来ないでください”と。」
高橋さんは兵庫県伊丹市出身。
ブロードウェイの舞台に立つことを目標に
高校からカナダへ留学した。
大学に通いながら
オーデイションを受けては落ちる挫折の日々を経て
徐々にキャリアを積み
2年前 初めてブロードウェイの舞台に立ったのである。
その作品はミュージカル「ミーン・ガールズ」。
去年 アメリカの演劇界で最高の名誉とされるトニー賞にもノミネートされた注目作である。
今回の公演休止は俳優生活が軌道に乗り始めた矢先の出来事だった。
(ミュージカル俳優 高橋リーザさん)
「夢がかなってからも走り続けてきたなかで
 急に“立ち止まれ”って言われた。」
外出が制限されるなか自宅でトレーニングを続けている高橋さん。
ファンからのメッセージで元気づけられているという。
そんなファンのために何かできることをしたい。
自分の笑顔が助けになればと動画配信を始めた。
歌ったり振り付けを見せたりしながら
投稿される質問に丁寧に答える。
ファンとのふれあいを通して
高橋さん自身も明るい自分を取り戻すことができたという。
(ミュージカル俳優 高橋リーザさん)
「“怖がらずに舞台を見れる”
 そういう環境に戻れる日を
 いち早くそうなることを願っています。
 皆様に楽しんでもらえるようなことをしたくてアメリカに来たので
 そういう思いもあります。」
窮地の中でこそ明るい笑顔を。
ブロードウェイの俳優たちは
1日でも早く再び舞台に立てる日を待ち望んでいる。


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