12月2日 首都圏ネットワーク
映画「スカブロ」。
横須賀の“スカ”と兄弟や仲間を意味する英語“ブロ”を合わせた。
「横須賀 せまいじゃん。
いろいろつながるんだよ。」
「実は私 ヨコスカで生まれて3歳まで。
I was libing right here.」
「横須賀生まれなんだ。」
横須賀生まれの主人公たちが
地元の名所などをめぐりながら展開する愛と絆の物語である。
地元在住の映画監督 矢城潤一さん。
青春時代を過ごしたこの場所には特別な思いがあるという。
(映画監督 矢城潤一さん)
「自分が持つ横須賀への愛情を
横須賀の映画にぶち込めればいい。」
アメリカ軍の基地がある町 横須賀。
戦後 企業の進出などによって人口が増え続け
町は活気を呈した。
山口百恵 ♪横須賀ストーリー
横須賀をテーマにしたヒット曲も生まれ
全国的に知名度が上がった。
しかし平成に入って雇用を支えていた企業が相次いで撤退。
人口は減少に転じ
3年前には年間の減少数が全国の自治体で最も多くなった。
町の活気をもう一度取り戻したい。
矢城監督がこだわったのは
かつてのヒット曲から伝わる横須賀のイメージである。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンド ♪港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
40年前に流行したこの曲
ヨーコという女性を探して男が横須賀をめぐる歌である。
あんた あの娘の何なのさ
映画の中でもこのセリフ
「あんた あの子のなんなの?」
「娘です。」
「Yea my mom is Japanese.
Her name is Yoko.」
幼いころ母親のヨーコと離れ離れになった主人公。
母親を探すため便利屋の兄弟の助けをかりながら横須賀の各地を回る。
(映画監督 矢城潤一さん)
「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカとか
独特の港町の色が最近薄れてきている。
それをまた再発進。
もう一度見なさんに横須賀の魅力が伝わればいい。」
映画作りを支えるのは地元の人たちである。
主なキャストには横須賀にゆかりのある人たちが顔をそろえた。
横須賀出身の人気俳優 窪塚俊介さんもその1人である。
(俳優 窪塚俊介さん)
「もっと横須賀もっと横須賀というところで一致団結してやれている。」
地元出身の小泉進次郎氏も出演している。
小泉進次郎氏。
映画の製作費も地元の住民や企業が負担。
半年間で約4500万円が集まった。
さらに撮影などには地元の市民がボランティアとして参加している。
舟木翔央さんは
約2年間海外留学をして映画作りを学び
2か月前に帰国。
故郷の役に立ちたいと
参加を決めた。
(ボランティアスタッフ 舟木翔央さん)
「地域に貢献したい。
自分がいままで住んできた町に
ボランティアでもいいので恩返しをしたい。」
この日は映画をPRするために該当に立った舟木さん。
身に着けているのは地元発祥のスカジャンである。
中学時代の同級生と一緒にビラを配った。
(ボランティアスタッフ 舟木翔央さん)
「この映画を通じて横須賀の外の人たちに横須賀を知ってもらう。
同時に横須賀に住んでいる住民にも
横須賀ってこんなにいい町なんだと再認識してもらいたい。」
横須賀市民の地元への思いがつまった映画「スカブロ」。
早ければ2017年春に公開される予定である。
(映画監督 矢城潤一さん)
「いい映画を作りたいということに関しては1つになっている。
横須賀に対する思い
愛が絆を生んでいる。
スクリーンで見た方がリアルにその場所をめぐってみたいとか
そういう思いになってくれたらうれしい。」