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“カワイイ”で伝統工芸品を世界に売り込め

2014-12-09 07:30:00 | ビズ プラス

11月23日 BIZ+SUNDAY


11月22日、23日に台湾で開催された若い女性向けのファッションショー。
コンセプトはいまや世界共通語となった“カワイイ”。
流行のカワイイファッションを身につけ颯爽と舞台を歩くのは日本と台湾のトップモデルたち。
会場には台湾の若い女性を中心に2日間で約4万人が集まった。
今回のイベントではファッションだけでなく日本の様々なカワイイ商品を体験し購入できる。 
カワイイ浴衣の試着
キラキラ輝くピンクのデジタルカメラ
そして400年の歴史を持つ伝統工芸品の有田焼。
展示されているのは大きさ10㎝ほどの豆皿。
形もデザインも様々で会場でもひときわ注目を集めた。
仕掛け人のイベントプロデューサー 永谷亜矢子さん。
なぜ故伝統工芸品を“カワイイ”で売り込むのか。
(イベントプロデューサー 永谷亜矢子さん)
「女の子のニーズがファッションやビューティーに集中したいたものが
 食、雑貨、アートに広がってきている。
 きれいな洋服を着るより
 朝はいいアサイ-飲みたい
 グラノーラ食べたい
 いい枕で寝たい
 女の子たちのニーズも多種多様で変わってきている。
 そこのニーズに合わせていいものを提供する。
 カテゴリーに合わせて提供することが非常に重要だと思う。」
若者に人気のファッションショー“東京ガールズコレクション”のチーフプロデューサーとして活躍。 
世界中にカワイイを浸透させた
いわばかわいいカワイイ文化のパイオニアの永谷さん。
伝統工芸品が持つカワイイ要素をうまく引き出すことが海外に売り込む際の武器になると考えている。
(イベントプロデューサー 永谷亜矢子さん)
「アジアの女の子のニーズに合う商品が豆皿。
 すごいたくさん種類がある。
 アジアの女の子たちは小さいお皿にものを乗せたりするのが好き。
 流通・ブランドイメージの確立をさせていくときも何もニーズがないものをマーケットに乗せるのは難しい。
 すごくカワイイと親和性があるというのも選んだ理由。」
有田焼の産地もこのイベントに大きな期待をかけている。
美術品としての知名度は高いものの実用品としてはあまり使われなくなってきている有田焼。
売上は1990年以降減少を続け
去年はピーク時の8分の1にまで落ち込んでいる。
永谷さんが注目した豆皿は地元の窯元たちが若者にアピールしようと作ったもの。
江戸時代 調味料を乗せるために使われていた小皿を再現した。
(佐賀県陶磁器工業協同組合 田中涼太副理事長)
「“有田焼って高級だよね”とか“ちょっと手に届かないよね”というイメージがあると思う。
 今はこんな感じのもありますよというのをもう一度見せたい。」
永谷さんはイベント前のPRにも力を入れている。
台湾の情報番組で日本の若い女性に広がる和食器を取り入れたカワイイライフスタイルを紹介したのである。
(イベントプロデューサー 永谷亜矢子さん)
「いま有田焼
 実は和食器ガール・クラフトガールというのが
 女の子の中で和食器がすごい流行っているという特集を組んで
 イベントで展示・販売してそのあとも番組でフォローする。
 イベントでそこだけの接触・タイミングだとなかなかアピールできない。
 やっていかないといけないのはブランディングと流通。
 継続的に発信・ブランディング・流通開拓していくことが非常に重要。
 そこをチャレンジしている。」
世界に打って出るのが難しいと言われてきた日本の伝統工芸品。
永谷さんはカワイイを全面に出して売り込むことで今後も伝統工芸品の海外進出をサポートしたいと考えている。
(イベントプロデューサー 永谷亜矢子さん)
「ファッション・ビューティー・雑貨・フード
 ジャパンクオリティーは非常に質が高いと思っている。
 地方の物産品はプロモーション手段がない。
 CMを打つお金もない。
 海外に輸出していかないと流通量は上がらない。
 プロモーション・流通させる手段がなかったりする。
 そこのひとつの機会として使ってもらえればいいと思う。」

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