ざーざー雨降りの中、五反田から高輪を目指して歩いた。桜田通りの坂をゆっくり上がる。
雨だから地下鉄に乗って行けばすぐなのだけれど、地下鉄に乗ってしまうとクリニックへ行くだけになってしまうから歩こうと、変な理屈。
日曜日だからか、エントランスが閉まっていて、どうしようかなと思っていたらクリニックの受付らしき人が中から開けてくれた。この人、いちいち迎えに来るんだろうか?
日曜日は完全予約とあったので、待合室には誰もいなかった。昨晩、予約をした際に来院目的も入力したので、何しに来たかはわかっているはずなのにまた同じことを聞かれて、何のための入力なんだと心の中で悪態。
受付票と問診票の記入が終わるとすぐに更衣室へ連れて行かれて、着替え。中待合室で待っているとすぐに男の先生に呼ばれる。
院長先生だった。完全予約で時間があるからか、それとも患者が少ないから暇なのか、タブレットで丁寧に説明してくれている。要するに、健康診断で受けたマンモグラフィの結果を見てあなたはここに来たけれども、もう一度ここの施設のマンモグラフィと超音波検査を受けてから診断させてください、腫瘤=しこりがあって良性と判断がつかなければ細胞取りますがそのときにはきちんと説明します。
明らかにびびっているわたしを見て、先生は極力優しく穏やかな笑顔で話してくれているのはわかっているけれど、どんなに優しく話してくれたって細胞採るときは痛いんでしょ!と顔に書いてあったのか、今日はマンモグラフィと超音波だけですと付け加えてきた。
ここの病院のマンモグラフィは3方向から撮れる3D画像でそれが売りのようだ。技士は女性。カメラが頭の上を動くのでびっくりして動かないようにと言いながらてきぱき。マンモも痛いけれど、細胞採られるよりはマシだと我慢。
超音波の技士も女性。上半身裸でも寒くないお部屋、なんとなく温かいベッド、薄暗いけれど天井は淡い色合いのゆらゆら、ぼんやりとした明かり、ぴよぴよした小鳥のさえずり系BGM。歯医者さんで治療中でも眠れるわたしは、うっかり寝そうになった。いかん、いかん。
ゼリーを拭き取り、検査着のまま、また中待合室で待っていると院長先生が呼びに来た。
マンモグラフィの画像、超音波画像と併せてまたタブレットで説明。
長々と説明してくれたあと、「話が長くてすみません、なのでくるりさんは何でもないです」だって。
おいおい、先に安心させてから説明してちょうだいよー。せっかちなわたしはまずは解、そのあと説明が好き。
お陰で真剣に食い入るように説明を聞いてしまった。
結局、わたしは『デンスブレスト(高濃度乳腺)』といって、乳腺が多いタイプ。若い人、日本人(アジア人)に多いのだそう。乳腺が多いとマンモグラフィでは乳腺が白く写り、しこりも白く写るのでそれが集中していると腫瘤と判断されることが多いのだとか。
でも逆にしこりを見逃すこともあるのだと言う。自分がデンスブレストかどうかを知っておくことが大切。
超音波は乳腺がグレーに写りしこりは黒く写るので、グレーの中から黒を見つける作業。マンモグラフィの白から白を見つけるよりもグレーから黒の方を見つける方が確実なのだそう。
わたしの場合、乳がん検査を受けるならばマンモグラフィよりも超音波で受けた方がいい、毎年超音波、2年に1度のマンモがいいとのこと。
ずーっと画像に釘付けだったけれど、何でもないと聞いて安心、先生の顔をあらためて見たら結構なイケメンだった。婦人科のN先生とはまた違うタイプ。この先生ならまた来てもいいんんだけどな、と思ったけれど用事がなくなってしまった、残念(^_^;)
安心したら、ついうっかりデンスブレストだというが、母乳はろくに出なかったとくだらないことを聞いてみた。乳腺の発達と母乳量は相関性がないとのこと。そうなんだ、今さら聞いても役には立たないんだけど、1つお利口になりました。
保険対象の撮影と画像診断、今日は休日加算もあるけれど、締めて3940円。
ざーざー雨降りだけど、そんなの全然気にならない。らりほー!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/f7/f34be3a8ad9e2668465393363a29571d.jpg)
先生が見せてくれたタブレットの画像と似たような画素を見つけた。健康診断で異常なしとあっても、画像で自分がどのタイプなのかを知っておくことがとても大切なのだそう。