Technics SU-9070 3台目
電源が入り音が出た(雑音でも音は出ましたという製品が結構多いですが・・。)という製品をちょっと高かったですが7,150円で購入しました。このプリアンプは回路がシンプルで雑音が少ないという印象があります。
前面 小傷はありますが目立つ傷はなさそうです。このシリーズは傷が目立ちやすいです。トーンコントロールなどが無くシンプルです。同じような時代のシンプルなプリアンプPioneer C-21 は中古価格が高いですがこちらのプリは汚れや傷が目立ちやすいのか中古価格が安いです。
上面 錆はなさそうです。
側面 こちらも錆はなさそうです。
後ろ
カバーを取ったところ。中はシンプルでメンテナンスはしやすいです。初段はカレントミラー負荷差動増幅回路を使用しています。
入力切替SWの汚れは少ないです。保存状態が良かったのかもしれません。
ボリュームとバランスは分解できないので取り外して洗浄します。
プッシュSWは分解しましたが汚れはありませんでしたのでチェックのみ。
ミュートSWを分解清掃
レコードモード切替SWは分解清掃します。溶け出したグリスが付いていて緑青も出ていますがそれほど汚れていないようです。
テープモニターSWも分解清掃します。こちらも同じような状態です。
リレーを取り外します。
接点は奇麗でしたので清掃のみ。このプリアンプは出力をアースに落として出力をOFFにする構造なので接点が汚れていても問題ありません。
交換部品 TRはチェックしましたが劣化はありませんでした。使用したコンデンサーはニッケミKMG、SL、SMG、東信工業、ELNA、ニチコンMUSE FGなど
修理終了
調整はTP1-TP3間の電圧を-43.0Vに調整します。
-43Vに調整
L,R=100Hz (AUX)
L,R=10KHz (AUX)
L,R=1KHz (PHONO)
完成 残留雑音:0.025mV(無補正) 周波数特性:5-80KHz -1db このアンプは雑音が0.025mVと非常に少ないです。
試聴中 派手さは無く落ち着いた音です。この時代のアンプは最近のアンプと違って力強さや押し出し感は弱い気がしますがその分中音域が滑らかなしっとりとした感じの音がするような気がします。
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