のだめを見てその感想、だけど長いです要注意

みなさまお久しぶりです。誰ですか？私は？
・・・あくるです。ご無沙汰してまーす！

週末なのにガラガラ☆映画館へ行ってきました。
そう！とうとう見てきました「のだめカンタービレ最終楽章後半」。
ほんと、涙が出るほどお客さんが少なく・・・
みんな「トリック」？「アリス」？
まあいいや。見やすくっていいのさ、我が地元。

さて。

※ネタバレです※

のだめ・・・よかったよー！！すんごいよかった！！

原作は読んでいたのでここで千秋（玉木宏）がきてー、とか、
だいたいのあらすじはわかってたけどやっぱり全然違う。
後半はのだめが全然らしくないというか・・・元気がないんだよね。

のだめがコンサートで聞いたラヴェルを聞いて、千秋とコンツェルトを
やるなら絶対ラヴェルデス！！ってルンルンとピアノを弾いていたのに、
そのラヴェルを千秋はルイ（山田優）とコンツェルトしてしまう。
それを聞いてどん底ののだめは、音楽と向き合えなくなってしまい
学校も休んでしまうほど。
そこに来たのがミルヒー（竹中直人）。
ミルヒーはずたぼろののだめを舞台にひっぱりだし、世界デビューさせる。
そのミルヒーとのコンツェルトが大成功し、
のだめは一躍時の人に。ただし、「もうあの舞台のようなピアノは弾けない」・・・。

と、いうようなのだめは定位置でダークな心情。
ピアノを楽しそうに弾かない。のだめらしくない。
千秋は千秋でのだめを裏切ったようで後ろめたい。
（ラヴェルの件をのだめに言ってなかったから）

こう書くと、脚本的にはくら～いセリフしか言ってない。
ラブラブなシーンは皆無。
かなりすれ違っちゃうふたり。

けど、ふたりは音楽でつながってる。

2つのオーケストラシーンがあるんだけど、ひとつは
ルイと千秋のコンツェルト。
もうひとつは
ミルヒーとのだめのコンツェルト。

どっちも素晴らしかった！！
マンガでもトリハダがたって、読んでてドキドキしたシーンが
実写化されてこんなに伝わってくるとは！！

ルイと千秋のコンツェルトは映像化の長所を巧みに使ってて、
ルイが弾いているんだけど時々のだめが弾いてる、という映像が
差し替わるんだよね。ルイが弾いたり、のだめが弾いたり。
でも現実はのだめは客席にいて、ルイが弾いている。
そこはもう映像化の特権だよね。

本当は千秋だってのだめとラヴェルをやりたかった。
のだめのピアノでだったらこうなってた・・・みたいな切ないシーン。

オーケストラですっごい迫力なのに、その中で切なさが伝わってくる。

もうひとつのミルヒーのコンツェルトはとにかくのだめがすごい！
ピアノが吹き替えなし！！
上野樹里ちゃんすごい！！カメラが後ろにいても上から撮影しても
本当に弾いてるから、全然違和感がない。
樹里ちゃんの女優魂を見たな。

この後どうしてのだめが
「もうあんなピアノは弾けない」
となってしまうのか？ということを伝えなければならないから、
樹里ちゃんも心身ともにヘトヘトになるのだめを後々演じなければならない。
だからこそ、どう表情をつければいいのか？とか、
どういうふうにピアノを弾けばいいのか？とか考えてると思うんだけど、
もう千秋と会えないと思うほどピアノを弾くのだめがそこにいて、
もう上野樹里という女優じゃなくて、のだめになってて、
ここでぶわあ～～って涙線にきてしまったのだよ。私が。

のだめがいる！
ここで壊れてしまう、のだめがいる！

というか。原作を読んでいた時もトリハダがたったのにそれが見事
映像化されたら泣くしかないじゃないですか。
あー、すごい。
たぶん泣いていたの私だけだと思うけどね。(笑）

最後の映像化のオマケとして、
のだめと千秋のコンツェルト（オーケストラでピアノがのだめ、もちろん指揮は千秋）
が今から始まる、というところで映画は終わります。

そのほかにもリュウ（瑛太）と清良（水川あさみ）のラブストーリーも
ちゃんと完結したし、この脚本家と監督はほんとにすごい！

原作ファンがいる映画をちゃんと満足させるのって難しいことだと思うんだけど、
のだめは大成功だと思う。
泣けるし笑えるし、ちゃんとギャグもおさえてあって言うことなし。
映像化を見てもう一度原作を読みたくなります。

原作・・・どこにあるんだ・・・（←本棚のどこか。）