昨日、久しぶりに夫がＤＶＤを借りてきた。
娘に聞いたのか、観たいと思っていたものだった。
久しぶりに涙が出た。
湊かなえさんの原作がいい。
キャストがいい。
ロケ地の礼文島や利尻島が懐かしい。
大学3年の夏休み、友人たち3人と私の4人で礼文島に連泊した。
1日8時間かけて、島内を散策した。
とてもハードだったが、あの海の色やエゾカンゾウの花の色が忘れられない。
淡路島に18年暮らして、「なんで北海道まで行って、島に行くの？」
と計画をたててくれた友人に言ったことを覚えているが、
行ってみて、同じ島でもこんなにまで違うということを感じた。
この映画を観て、青函連絡船で北海道に渡ったことや函館の夜景、
稚内などいろいろとよみがえってきた。
小学生がいだいた思いと大人になって感じること。
いろいろあることもよくわかる。
大好きな吉永小百合さんの演技がまた秀逸。
子役さんたちの歌声も２０代の若者の合唱もいい。
森山未來くんの演技もまたいい。
吃音の話も心にしみる。
最後の船を見送るシーン。
淡路島を離れて、初めて帰った時の船着場の思い出もよみがえった。
こんなに素敵な歌声と北海道の風景がみられるのなら
映画館で観たかったなあ。
つぶやいたら、夫に「そんなによかったか？」
なんて言われた。
やっぱり夫とは好きな映画は違うらしい。