あの頃の僕

今日はちょっと昔のことを書きたいと思います。

僕が２０代のころ、サラリーマンをやっていた時のことです。

 

専門学校を卒業して、県内の企業に就職しましたが、

自宅から遠かったので、アパートを借りて、そこから通いました。

 

その会社は、半分は工場、半分はデザイン事務所みたいなところで、

僕の仕事は、コンピュータで機械のためのプログラムを作ることでした。

最初は楽しく仕事をしていましたが、すぐに続かなくなってきました。

特に、仕事の知識もないのに、威張ってばかりいる現場の長とウマが合わず、

「辞める」というよりも「逃げる」という感じで、早々にその会社に見切りをつけました。

 

その後、アパートは引き払って自宅に戻ってきました。

当時はまだ若かったし、売り手市場でしたから、新しい職場はすぐ見つかりました。

仕事そのものは前の会社に比べたら楽だったし、人間関係も良好でした。

しかし、そこに勤めている間に、僕は精神病になってしまいました。

 

まあ、病気で続けられない、本人も続ける意思がないとなると、手のひら返されるんですよね。

それでも仕事仲間として尊敬もし、信用もしていた人々が一転して、離れていくのを感じたとき、

人間なんてこんなもんか、結局は小学生のいじめと何にも変わらない、と、すっかり幻滅している自分がいました。

 

そんな感じで、およそ７年で、僕のサラリーマン生活は終わりました。

当時の上司で、いまだに年賀状を送って下さる方もいますけど、

基本的には、今ではその会社とはもう関係はないです。

 

そんなわけで、現在は、いろいろなことをやっていますが、

たとえば小説だけで食べていくとか、保証みたいなものはまったくありません。

でも、あのまま会社勤めを続けていたら、今のような状態には、なっていなかったと思います。

そういう意味では、精神病になったことには、むしろ感謝すべきなのかもしれない…かな？