国連は、国民がどれだけ幸福か、というランキングを毎年発表しているのですが、
それでいつも1位になる、つまり世界一国民が幸せな国として有名なのが、フィンランドなのだそうです。
他にも幸福度の高い国というと、ブータン王国なども挙げられますが、
日本だってけっこういい線いってるんじゃないか、と僕は思うんですが、
2021年の発表では、日本の幸福度は世界で56位です。そんなもんですかね?
そのフィンランドについていろいろ調べてみると、確かに、なかなか良い国と言えるかもしれません。
美しい自然と、世界でもまれな治安の良さなど、ちょっと日本に似ているのかな、と思います。
ただ、フィンランドは日本よりもずっと人口は少ないし、経済規模も異なります。
また、日本にはない、徴兵制があります。
まあそんなわけで、この本は、フィンランド出身の著者による故郷事情の紹介かな、と思ったのですが、
幸福とはなにか、ということをわりと哲学的に考察しています。
ちょっと人によっては、難解に感じるかもしれません。
僕としては、幸せというのは、あるがままに感じることが出来て、初めて「幸せ」と言えるのではないかと思います。
どんなに物質的に豊かでも、自分の人生の意味を見出すことが出来ずにいたら、
それは幸せとは言えないかもしれません。
あと、幸せというのは、主観的なものですよね?
自分が幸せかどうかは、他人が決めることではないと思います。
例えば、僕がフィンランドに移住したからといって必ず今より幸せになれるとは限らない。
昔、当ブログでも書いたのですが、
アマゾン川流域で原始的な生活をしているヤノマミ族という人々に、
「あなた方は幸せですか?」と訊いたところ、彼らが「幸せとはなんだ?」と答えたという、
そんなエピソードがありました。
もしかしたら本当の幸せとは、幸せの意味さえ分からないことを言うのかもしれませんね。