
がんにならない食事、とか、うつにならない食事、
なんて本が、ずいぶんたくさん出ている。
そういえば、知り合いの栄養士さんは、
会社のオジサン層を対象に講演することが多いが、
「うつにならない食事」というテーマでやってくれ、と
頼まれたことがあるそうだ。
「ポイントはビタミンとミネラルよ~」と、大まかなことを言っていたが、
これは「マゴハヤサシイ」にも通じる。
「マゴワ・・・」は、マメ(豆類、豆腐などの豆製品)ゴマ、ワカメ(海藻)、
ヤサイ、シイタケ(キノコ類)、イモ(イモ類)のこと。
日本人に欠けがちなビタミン、ミネラル、繊維質を含んだ、
からだにいい6つの食品目を並べたもの。
これは杏林予防医学研究所所長の山田豊文さんが推奨している食事法で、
基本は伝統的な日本の食事の食材。
これに肉と魚を組み合わせれば、バランスのいい食事ができる。
さて、旬のキャベツが丸ごと届いた。
丸ごとキャベツといえば、あれをつくらなければいけない。
あれというのは、ロールキャベツ。
茹でたキャベツで巻いて、コトコト煮るだけ、という簡単な料理だが、
具と煮込みソースにちょこっと手をかけると、驚くほどおいしくなる。

具のほうは、牛と豚の合挽肉に、炒め玉ねぎ、みじん切りしたトマト、
すりおろしニンニク、細切りシイタケ、イタリアンハーブミックスを混ぜて練る、
というのが私の定番。
今夜はここに、海藻のヒジキを少し加えてみる。
ふふふ、これで「マゴワ・・・」7品のうちの2つと、肉が入った。
ソースは、缶入りカットトマトに、白ワイン、おろしニンニク、
コンソメの素に、ローリエ、ブーケガルニなんかも加え、
ロールキャベツがヒタヒタになるように水を加え、
軽く塩・コショーして、ひたすら煮込む。
圧力鍋を使えば、調理時間はたった15分ほど。
キャベツが柔らかくなったら取り出して、
煮込みソースをフライパンで煮詰め、最後に粒マスタードを加えて、
塩・コショーで味を調整する。
文字で書くと長くなるが、一口で言えば、
巻いて、煮て、取り出して、煮詰めるだけ。

実だくさんのサラダは、それだけも立派な1品になる。
ミックス・ビーンズを見つけたので、アボカドをつぶして混ぜ、
シーザードレッシングを加えた。
オクラ、ブロッコリー、トマトを入れたら、栄養満点サラダ。
これは食べ友に大受けした。
そうそう、アボカドはこれが脳内で減るとうつ状態の原因になる
セロトニンを多く含んでいる食べ物だそう。

最後は、アスパラギン酸とルティンのほか、
ビタミン一杯の大好きな旬のアスパラ。
今夜はニンニク&ベーコンを炒めて、
醤油とバルサミコ酢味に。
イモとゴマを忘れちゃったけど、実はお昼にポテトサラダと、
胡麻入り雑穀ご飯を食べていた。
そんなふうにすれば、「マゴワ・・・・」も簡単にカバーできる。
ところでヒジキ入りのロールキャベツ、なかなかイケました。
すり胡麻なんかも入れたらおいしいかも。