MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

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樋口一葉研究会 ―所属のない私の学び場―

2015年11月24日 | 樋口一葉
昨日、一葉の命日に行われる、樋口一葉研究会の大会へ行ってきました。
私が大学院生の頃から参加している、個人作家の研究会です。

第24回大会は研究発表2本と講演があり、かなりのボリュームでしたが、
一葉の初期作品に絡んだ内容が多く、初期に興味がある私にとっては、
とても興味深い大会でした。

研究発表と講演の内容は下記の通りです。

〈研究発表1〉 「琴の音」試論 ――新視座からの読みを目指して―― 鳥居杏珠
〈研究発表2〉 中国における一葉文学の受容 ―「たけくらべ」の翻訳を例に―― 張晋文

〈講演〉 「うもれ木」と対幻想 山本欣司

たまには質問を・・・と思っていたのですが、
この日はあまり体調がよくなく、頭が回転せず、守りに入ってしまいました。
(いつもなら懇親会も出席するのに、今回は体調不良のため欠席)

けれど、以前より「何を言っているかわからない」ということはなくなり、
コンスタントに研究会へ出席すること、日本文学に関心を持ち続けることを、
積み重ねてきてよかったと思っています。
(といっても、勉強不足は否めませんが・・・)

所属のない私が、大学院を出てからも日本近代文学と関わってこれたのは、
樋口一葉研究会という、個人作家の研究会のおかげです。

現在、樋口一葉研究会の事務局は、東京学芸大学の大井田義彰先生の研究室にあり、
大学の授業や雑務で忙しい中、会を運営を継続してくださったことは、
感謝してもしきれません。

一葉研究会の事務局を長く続けてきた、今は亡き菅聡子先生も、
研究会が今も継続してることを、天国で嬉しく思っていることでしょう。
(昨日は菅先生の門下生であった、中国の張晋文も発表されていました)

あと1,2年で事務局が大井田先生の研究室から、
他の先生の研究室に移るという話も、今回の総会で出たのですが、
事務局を引き受けてもいいと言ってくださった先生がおり、とても嬉しく思いました。

こうした研究会の事務局は大変だと思いますが、
事務局にかかわる方々のおかげで、多くの方が学びの機会をいただくことができます。

私は、学生時代の恩師の方々と一葉研究会に育ててもらったと言っても、過言ではありません。
学びの場があることは、とてもありがたいことです。

これらのことは、今私が関心を寄せている、子どもの本関係のことにも言えることなので、
私もなんらかの形で、事務局などのお手伝いができたらいいなぁと思っています。

まだ子どもが小さいので、思うように動けないかもしれませんが・・・

体調があまりよくなかったですが、研究会に出席できて、本当によかったです。
子供の世話をしてくれた夫と祖父に、心から感謝します。

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