フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 TBSテレビの検証番組『TBSレビュー』(2月4日放送)にコメント出演をしました。
 検証番組とは、放送事業者(テレビ局やラジオ局)がその放送内容を自ら検証する番組のことで、この番組を通じて、偏見や問題がないかを自己批評することが義務づけられています。
 私が出演したのは、TBSドラマ『コウノドリ』の特集の回。私はこのドラマを高く評価しています。青春学園ドラマの「先生」像が時代によって変わってきているように、このドラマの医師はスーパードクターではなく、患者と一緒に悩んだり苦しんだりしてくれる存在になっています。また、パソコンやスマホの普及によってメディア間の競争が激しくなり、視聴者が短気になり、テレビドラマのテンポが速くなっています。そんんな現代において、1時間しっかりとドラマを見て命について考えるというこの作品に、まだまだテレビドラマが果たす役割があることを評価しました。
 テレビドラマの視聴率が低下傾向にあることは確かですが、この『コウノドリ』のようなテレビドラマがあることを私は重視したいと思っています。

※このブログはできるだけ週1回(なるべく土日)の更新を心がけています。
 今回は10日くらい間が空いてしまいましたが。



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 私が勤める中央大学文学部国文学専攻では、「ゼミ」とは3年生・4年生合同で2年連続で履修する必修科目のことを指します。私は中央大学に勤めて28年が終わろうとしていますが、はじめはゼミにあたる演習科目は2年続きではなく、単年度ごとの履修科目だったので、現在のゼミ制度ができてからは約20年が経ちます。

 その宇佐美ゼミの同窓会を4年ごとにおこなっていて、わかりやすくサッカーのワールドカップ開催の年におこなうと決めています。というわけで、今年がその開催年。同窓会を始めたのは12年前からなので、今回が宇佐美ゼミ同窓会4回目の開催ということになります。
 同窓生の数そのものは年々増えていきますが、残念ながら次第に疎遠になってしまう卒業生もいるので、同窓会の参加人数が毎回増えていくというわけではありません。しかし、今回は前回を上回る90人以上の参加者が予定されていて(現役3年生・4年生含む)、さらに連絡なしに当日来てくれた卒業生もいるので、約100人に近いゼミ卒業生たちが集まってくれました。人数が多ければ、来てくれた一人一人の卒業生とは少しずつしか話ができなくなるので、よいことばかりではありませんが、それでもこんなに多くの卒業生に集まってもらえることは、私にとって大きな喜びです。
 ほんの少しずつしか話ができませんでしたが、顔を見るだけで、その一人一人の学生時代のことがよみがえってきました。集まってくれた皆さん、そして都合で来られなかった皆さんも含めて、卒業生たちのこれからの人生に幸あれ、と心から願った一日でした。



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 1月から3月にかけてのクールのテレビドラマが始まって既に2~3回ずつ放送されています。まずプライムタイムのドラマについてだけでも感想を書こうと思ったのですが、これまで以上の校務多忙のため、ブログを書く時間すら自由になりません。今日、2週間ぶりに休み(出校しなくてよい日)をとれたので、ごく簡単な数行だけのコメントですが、感想を書いておきたいと思います。


海月姫  (フジテレビ系、月曜21時) 8.6%→6.9%

 能年玲奈(のん)主演で映画化もされているので、既に設定は知られていて新鮮味はありません。しかし、これまで『表参道高校合唱部』や『べっぴんさん』など、「いい子ちゃん」役の多かった芳根京子のコメディ挑戦。芳根京子の天然ぶりはなかなかのものです。


FINAL CUT (フジテレビ系、火曜21時) 7.2%→6.5%→6.5%

 韓国ドラマでは復讐劇はもはや定番となっていますが、日本人は「水に流す」性格のためか、復讐劇はあまりヒットすることが多くありません。ただ、メディアの暴力を描くというのは実に重要な問題提起。メディアの代表であるテレビが、テレビの暴力性を暴き出すという勇気あるテーマ設定に敬意を表したいと思います。


君が心に棲みついた (TBS系、火曜22時) 9.4%→8.5%

 ドジで可愛い女の子が二人の男性の間で揺れ動く…というのは少女マンガの定番中の定番設定。そこに目新しさはありませんが、元カレ(向井理)がとんでもない男というのがミソ。単純なDV(暴力)男というのではなく、巧みに相手を支配する悪魔的な男。ただ、「ドジで可愛い女の子」を演じるなら吉岡里帆でなくてもいいのでは。『カルテット』の「目が笑ってない」アリスちゃんなら吉岡が活きてきます。


anone  (日本テレビ系、水曜22時) 9.2%→7.2%→6.6%

 坂元裕二の『Mother』『Woman』に続く3部作だとか。それができるのは、坂元が『最高の離婚』などのコメディも書けるからでしょう。となると、坂元は現代において、1980~90年代の野島伸司のような位置に立ったのかもしれません。野島も『101回目のプロポーズ』や『ひとつ屋根の下』をヒットさせたからこそ、『高校教師』や『人間・失格』も実現できました。坂元の脚本を演じる広瀬すずにとっても新境地になりそうな作品です。


BG~身辺警護人~  (テレビ朝日系、木曜21時) 15.7%→15.1%

 スタッフが豪華で一度は見てみようと思いますが、見てみた視聴者を離さないのは井上由美子の脚本と制作の力が大きいでしょう。木村拓哉作品といえば、木村をかっこよく見せるためにだけ作られたプロモーションビデオのような作品が、かつてはよくありました。今回は、仕事に失敗した過去のあるボディガードという、ほどよい「やつし」を背負った主人公像で、その点も成功しているように思います。


隣の家族は青く見える (フジテレビ系、木曜22時) 7.%→6.2%

 「妊活」はややもするとたいへん重いテーマになるところですが、この作品では「ああ、こういうことってあるある」と思わせるような、子どもを持つ事に関する日常のエピソードをうまく積み重ねています。ただ、派手で華やかなテーマではありませんから、視聴率には結びつきにくいのかもしれません。松山ケンイチと深田恭子という、どちらかといえば浮世離れしたイメージの2人が、身近で平凡な夫婦を演じるところにも今後注目していきたいと思います。


アンナチュラル  (TBS系、金曜22時) 12.7%→13.1%

 解剖医たちを主人公にしたドラマは既に『きらきらひかる』や『ヴォイス』など、以前から何度も放送されています。その点で新しさはありませんが、テンポが速いこと、ところどころに笑える要素を織り込んでいることなどが、きわめて現代的です。犯罪解決ものは既に飽和状態ですから、それだけではもはや視聴者に支持されません。最後まで見て「なるほど」ではなく、途中でも心地よいことが鍵になるようです。


もみ消して冬 (日本テレビ系、土曜22時)13.3%→11.1% 

 公式ホームページによれば、「痛快どコメディホームドラマ」だとか。たしかにどういうジャンルのドラマなのか、分類がよくわかりません。それでも、面白いことは確かです。ただし、3兄弟(小澤征悦、波瑠、山田涼介)の顔ぶれからすると、芸達者の2人に比べて、山田君は顔がいいだけのようにも見えます。コメディは努力や演技力ではなく、持って生まれた才能が大きいもの。山田君の分まで、波瑠さんに笑わせてもらいましょう。


99.9 (TBS系、日曜21時) 15.1%→18.0%

 第1シリーズのときにも書いたように、従来型の手法に満足しない型破りな弁護士像、それでいて食にこだわったりつまらないギャグを言ったりする不思議なキャラクター、そして展開を簡単には予測させない実によく練られた脚本と、見たくなるドラマの条件がそろっています。加えて、松本潤はどちらかと言えば俺様キャラ。王子様よりは今回のような変人役が似合っています。今後は脚本の質を維持し続けられるか次第でしょう。


トドメの接吻 (日本テレビ系、日曜22時半) 7.4%→6.5%→7.1%

 3回目まで見て次第に謎が解かれてきましたが、初回を見たときには、何がしたいのかよくわかりませんでした。つまり、ホラー仕立てで怖がらせたいのかと思う反面、見ていて、この変てこな世界になんだか笑ってしまったんですよね。もう少し初回に作品の狙いを明確にした方がよかったように思います。ただし、山崎賢人ファンだったら、ホスト役の賢人君に満足なので、そんなことは気にしないのかもしれません。


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 ブログを更新せずに、とうとう2週間が過ぎてしまいました。実は先週末に、1~3月期テレビドラマのことを書きかけたのですが、どうにも書き終える時間をとれず、今日に至ってしまいました。新聞等でご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、私の勤務する中央大学が今いささか難しい問題を抱えていて、それにかかわる会議等も増えて、どうにも校務多忙に拍車がかかっています。残念ながら、テレビドラマ批評は後日とさせてください。


 ということで、今日はこの10日間ほどにあった2つのパーティーのことを書きます。それは定年退職される同僚(先輩)のお別れ会のことです。一人は日本史学専攻の松尾正人先生、もう一人はフランス語文学文化専攻の永見文雄先生のパーティーでした。
 松尾先生は文学部長、副学長、図書館長などを、永見先生は研究科委員長、学生部長などを歴任された先生です。行政職に就いたから偉いというわけではなく、お二人とも、行政職プラス、多くの貢献を中央大学に残された先生でした。



 とりわけ私は、お二人から多くの示唆と影響を受けました。そういう先輩同僚を見送るのは寂しいことですが、去られる先生方から受け取ったタスキを大切に走り続けなければいけない、ということを強く感じました。

 どちらのパーティーでも、僭越ながら学部長として最初に挨拶をさせていただきました。他に先輩や偉い先生方がいらっしゃる中で心苦しいところもありましたが、同時に、大切な役目をいただいて光栄なことでもありました。お二人のこれからのますますのご活躍を祈念すると同時に、残された私たちが中央大学文学部を発展させていく責任を強く感じました。

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 久しぶりに映画のことを書きます。
 クリスマス頃にテレビで、『天使がくれた時間』(THE FAMILY MAN、2000年、アメリカ)を放送していたので、何度も見ているのにまた録画して見ました。
 設定はこうです。13年前に恋人と別れてロンドンの銀行に研修に行き、その後出世して、ニューヨークのウォール街で活躍するやり手の投資家になっている男性ジャック。大金持ちになったが孤独な彼が、クリスマスの夜にふとしたことから別の世界に迷い込む。そこではかつて別れたはずの恋人と結婚し、裕福ではないが、二人の子どもと暮らしていた。ジャックはその生活に戸惑い、元の富と地位を取り戻そうとするが…。
 ちなみに、この映画の評価は「みんなのシネマレビュー」で7.28点。「Yahoo映画」で4.11点。なかなかの高得点です。一般視聴者のこの映画に対する評価はかなり高いことがわかります。しかし、この映画を評価する映画評論家は、おそらくあまりいないことでしょう。要するに常識的なのです。一方の人生は「財産・地位・孤独」、もう一方の人生は「平凡・家族・愛」。さあ、どちらの人生を選びますか、って、それはあまりにもありきたりの設定だし、ありきたりの問いかけじゃないですか。
 他にも文句はたくさんあります。別れた恋人とのあり得たかもしれない人生を見た後、男は13年ぶりにかつての恋人に再会。そして、敏腕弁護士になっている彼女が活躍して、パリの支店を任されるために出発するところに会いに行き、飛行機に乗ろうとする彼女に「コーヒーを飲もう」と言って引き留めます。
 なんて都合がいい! そんな13年も前に分かれた恋人がまだ独身でいて、パリに行く飛行機への搭乗直前に思いとどまるわけがないじゃないですか。これは、別れた恋人はその後もずっと自分を好きでいてくれるはず…という男性に多い自己中心的な願望そのものです。
 とまあ、この『天使がくれた時間』という映画に批判的なことばかりを書きました。私もフィクション研究者ですから、そういう批判を受けるべき作品であることはよくわかっています。そうなんですが、毎年クリスマス頃になるとこの映画が放送され、放送されるとまた見てしまうのです。
 たしかにありきたりなテーマを描いた作品ですが、それだけに普遍的なテーマでもあると言えます。そして、13年前に戻れるという安易な結末ではなく、失った13年を経た上で行動するという結末にも共感できます。また、あり得たはずの家族との生活がとても微笑ましく描かれていて、しばらくするとまた見てみたくなります。そういう作品だからこそ、「みんなのシネマレビュー」でも「Yahoo映画」でも高い評価が与えられているのでしょう。
 ありきたりであったとしても、何年かごとに「またあの作品を見てみようか」という気持ちになれる作品があるというのは悪くないものです。また何年かしたら、この映画を見直してみようかと思った今年のお正月でした。

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 毎年、年末が近づくと、年賀状の文章を考えます。私は型通りの年賀状を出したくないので、印刷ではありますが、細かい字でびっしり書き込んだ年賀状を毎年出しています。
 ところが、今年ほど年賀状の文章が思い浮かばない年はありませんでした。書くような特別な出来事や、面白い話がないのです。勤務先の中央大学で4年間続けてきた大学院の役職を終えて、今度は学部長と理事を務めることになり、結局は校務ばかりの1年間だったのかもしれません。
 ただ、そういう生活の中で、少しだけ面白いことに気づきました。学部長になったとき、同僚の教員からは「たいへんでしょう?」「お気の毒に」と声をかけられることが多かったのに対して、職員さんや学校以外(会社など)に勤めている知人からは「おめでとうございます」と挨拶されることが多かったのです。私の感覚はもちろん前者です。はじめのうち、「おめでとう」と言われても実感がなく、皮肉かと思ったくらいです。このことから、自分たちはいかに役職に価値を置かない世界に生きているのか、ということを感じました。教員同士でかけられる声は、私のことをねぎらってくれているのだとは思いますが、「(あなたはもう研究者じゃないんですね)お気の毒に」とか、「(あなたは研究者としてはたいした成果も出さないし)たいへんでしょう(けど、違う分野で働きなさいね)」と言われているように感じられるくらいです。
 考えてみると、企業などに勤める人たちに比べて、大学教員の価値観や評価軸は多数あるように思われます。よく教育・研究・校務と言われるので、少なくとも3つの基準で仕事をしています。しかし、人間ですからどうしても得意・不得意はあります。すべてに一流なのはほんのわずかの人で、野球にたとえれば「トリプル3(スリー)」の教員です。私は、3分野のどれかに偏っているとは思わないものの、一流とは言いがたいので、まあ「トリプル2.5」というところでしょうか(なんだか「PM2.5」みたいで響きがよくないですが)。
 その「トリプル2.5」の私が、校務に極端に偏った生活をするのは私らしくないと思います。しかし、就職するまで10年も大学院に通った頃のことや、体調がひどく悪かったある時期のことを考えれば、3分野のどれだろうと、必要とされて元気に働けるならそれもいいか、という気がします。自分がしたい仕事をするのはもちろん幸せなことではありますが、与えられた仕事で頑張るのも悪くない。そう思って、来年も1年間働いていきたいと思っています。

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写真は、名誉会員のスピーチをみんなで聞いているところ)

 私が勤務する中央大学文学部の教授会忘年会がありました。

 中央大学文学部の専任教員は100名近くいます。国外や国内の研究期間をとっている教員もいますし、欠席される教員もいますが、文学部職員の皆さんも含めて、近隣のホテルでの忘年会が毎年おこなわれています(費用は毎月の給料からの天引きによる積み立て)。
 この日の後にもまだ授業や会議が残っていて、私は明日(25日)も会議のために朝からずっと出勤です。ですので、忘年会があるから全部仕事が終わったというわけではありません。それでも、今年最後の教授会が終わり、私としてもほっとして、多くの先生方、職員の皆さんたちとこの忘年会を楽しむことができました。
 また、もう一つ嬉しかったこととして、既に定年などで退職された名誉会員の先生が5人も来てくださったことがありました。退職から年数の短い先生は2年、年配の先生は20年近く前に退職された先生もいらっしゃいました。退職された先生方の元気なお姿を見ると、自分もその年齢になったとき、そういう元気な姿でいたいというきもちになります。
 年末の一夜。まだ今年の仕事が終わったわけではないものの、短い間ですが、楽しい時間を過ごすことができました。


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 今週も校務多忙につき、今回のブログ更新は、今週あったいくつかのイベントの報告としたいと思います。

12月11日(月)
朝から会議が続いた後に、夕方からは、中央大学の部課長談話会に招いていただきました。中央大学の職員の役職者の方たちの会ですが、ゲストにお招きいただき、日頃お世話になっている職員の皆さまと懇談の機会を持つことができました。



12月12日(火)
会議や授業の合間に、次のような講演会で冒頭の挨拶をしました。

  障害学生支援検討委員会主催講演会
  「障害のある学生への修学支援
    ―制度改正にあたり教職員に求められること」
  信州大学教授 高橋知音先生

これは、まさに日頃から頭を悩ませている課題についての講演。私だけではなく、多くの教職員が困っていること。それに関する有益な示唆を数多くいただき、とても勉強になった講演会でした。

12月13日(水)
午前に講義、午後にゼミと、授業が2コマある日。その間のお昼休みに「スチューデントライブラリアン報告会」というのがあり、ここでも最初に挨拶をしました。
「スチューデントライブラリアン」というのは、大学生で、司書課程に学ぶ学生が、附属高校の図書館に出張して、司書の仕事の初歩段階を体験するもの。今回は文学部の4名の学生が中央大学杉並高校に受け入れていただき、その報告会がおこなわれました。教職員の見守る中、立派な報告を聞けて、頼もしい学生たちと感じました。


12月14日(木)
木曜日は文学部の会議日で、多くの会議がありましたが、その合間に、次のような講演会で冒頭のあいさつをしました。

  人権問題についての講演会
  「人名・通過儀礼から見た中世民衆のジェンダーと身分差別」
  中央大学文学部教授 坂田聡先生

坂田先生は私の長年の同僚で、中世日本史研究者。人名やその呼び方の重要さは、私のような小説・テレビドラマ研究者にも感じられることですが、人名と人権の関係を、歴史研究者の視点からわかりやすく解説していただきました。


12月15日(金)
この日は、授業や会議のない日だったのですが、中央大学文学部の卒業論文提出最終日。締切時間に、提出場所である文学部事務室に立ち会い、締切時間を過ぎてから、臨時の教務委員会を開きました。
無事提出を終えた学生の皆さん、指導された先生方、おつかれさまでした。


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(シンポジウムの写真は後日掲載します)

 中央大学文学部主催のシンポジウム「SFから見るアジアの未来」が、下記のような要領でおこなわれました。

日程
2017年12月2日(土) 13時~17時30分
場所
中央大学多摩キャンパス 3号館3114教室
内容
 文学部2016年度プロジェクト科目「アジア共同体を考える-共に生きるための15のヒント」(ワンアジア財団寄付講座)の関連企画として、昨年に引き続き公開シンポジウムを開催します。近年世界で注目されているアジアのSF文学を切り口とし、現実を乗り超え未来を切り開くフィクションの可能性について討論します。学生・教職員・市民のみなさまの参加を歓迎します。 

報告者(敬称略):
 郝 景芳(作家/中国)
 チョン・ソヨン(作家/韓国)...

コメンテーター:
 飯塚 容(中央大学文学部 中国言語文化専攻教授)
 辻 泉(中央大学文学部 社会情報学専攻教授)

司会:
 榎本 泰子(中央大学文学部 中国言語文化専攻教授)

 私は文学部長として、冒頭の主催者側のあいさつをおこないましたが、残念なことに他の会合があって、シンポジウムの前半しか出席できませんでした。その点は本当に心残りなことなのですが、幸いなことに、終了後におこなわれた関係者とゲストによる懇親会にもお招きました。そこでは、日本語、中国語、韓国語、英語が飛び交いながら、活発で楽しい会話が弾みました。また、そこで、お二人の若くて才能にあふれた作家、そして中央大学の関係者と交流することができて、私にはとても嬉しい時間となりました。
 中央大学でこのような意義あるシンポジウムを開催することができて、とても光栄なことです。ゲストのお二人と協力してくださった関係の皆さまには、この場を借りて心からお礼を申し上げたいと思います。


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     (『刑事ゆがみ』の舞台は横浜が多い)

 フジテレビ放送のテレビドラマ『刑事ゆがみ』の撮影現場を、短時間ですが見学してきました。

 私はテレビドラマ研究者ですから、通常の人が見ないくらい多くのテレビドラマを見ています。しかし、研究者であって、制作者ではないので、私はほとんどの場合、出来上がった作品だけを見ています。しかし、テレビドラマ作品がどのような過程を経て出来上がっていくのか、その点にももちろん関心があります。その過程を研究するのはなかなか容易ではありませんが、機会があれば、そういうことも考えてみたいと思っています。

 そのように考えていたところ、フジテレビ編成局とのご縁があって、放送中の『刑事ゆがみ』の撮影のようすを見学させていただくことができました。私の校務の都合があって、見学に行けたのはスタジオ撮影の日ではなく、ロケの日でした。場所は、横浜山下公園とその周辺。たとえば、下の写真のような場所です。このとき撮影された映像は、来週12月7日(木)に放送されるはずですので、どこで出てくるか、楽しみにしていただければと思います。


(横浜山下公園の中にある階段)


(山下公園近くの歩道橋)

 私はテレビドラマ研究者ですが、実はドラマ制作の過程を見学する機会はほとんどありませんでした。報道番組とかでテレビ局に入って収録したことなら何度かありましたが、特にテレビドラマのロケにあまり立ち会っていないのは、ドラマ研究者として残念なことでした。その意味で、今回の『刑事ゆがみ』見学は、たいへん貴重な機会でした。
 また、画面に写っている俳優さんだけではなく、演出、チーフ助監督、第2助監督、第3助監督、音声担当、記録担当、その他多くのスタッフがどのように配置され、相互に協力しながら撮影を進めていくのか、現場に立ち会ってよくわかりました。また、エキストラさんもそれを派遣する会社に依頼して、慣れたエキストラさんを10数人も常時待機してもらっていました。スタッフも数十人いるわけで、たいへんな手間と労力をかけて、映像・音声がとられていくのがよくわかりました。
 さらに驚いたことに、ロケの場合は、丸1日朝から夜まであちこちで撮影をして、実際に放送される映像は5分から7分程度だとか…。う~ん、これはたいへんなことだ。そのようにして撮影された映像のどのように放送に活かされているか。今後はそのような視点にも注意して、テレビドラマ研究にあたっていきたいと思います。


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 あいかわらずの校務多忙と何度も書いてきましたが、今月11月からは「あいかわらず」をさらに上回る校務多忙となりました。先々週、先週と学食ネタを書いてきましたが、今週は特に面白そうなブログのネタがありません。というわけで、今週行ったレストランの写真を掲載します。何度も行ったレストランで、このブログにも書いているので、今さら紹介ということにもなりませんが、いつもながらとても手間のかかった、美しくて美味しい料理を味わえたので、ここに写真を掲載しておきます。

 今週行ったのは、これまで何度も行っているフレンチレストラン「プティファンベック」です。私が勤める中央大学からもっとも近い本格的なフレンチレストランです。場所は、京王線と多摩モノレールの高幡不動駅から歩いて6~7分。と言っても、繁華街でも何でもない、住宅地の中にある一軒家がこのレストランです。
 「あいかわらず以上の校務多忙」と言っていながら、「フレンチレストランでのんびり食事かい!」と思われる方もいるかもしれませんが、これも仕事の延長みたいなものです(いや、ホントです)。ただし、ほとんど仕事を忘れて、すっかり料理を楽しんでしまいました。以下、写真を載せておきます。


さつまいも(べにはるか)を使った小さなオードブル


オードブルは赤海老と蟹をベーコンで包んだベニエ


黒ソイ・真鱈・広島牡蛎を使った魚料理


肉料理(メニューから選択制)は宮崎放牧豚のソテー


フルーツとバニラクリームの小さなデザート


2品目のデザートは渋皮栗をたっぷり使ったパフェ


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 先週に続いて、中央大学の学食ランチブッフェについて書きます。
 2週にわたって引っ張るほどの話ではないのですが、このランチブッフェにはちょっとしたお楽しみがあります。1グラム1.4円の会計になるのですが、重さが100グラム単位でぴったりになると、ピタリ賞で半額になるのだとか。私は一度それになったことがあります。そのときのレシートがこの写真です。

 先週書いたように、私の食事は、少し控えめにしても、だいたい500円から600円くらいの金額になります。ところが、その日は仕事の関係で、ブッフェに行くのが13時半の終了時刻近くになってしまい、料理のうちのいくつかが既に売れ切れになってしまっていました(週替わりのスイーツも売り切れでした)。そのため、この日はあきらめて、「また後で別のものを食べればいいや」と思って、普段よりもかなり軽い昼食にしました。すると、300グラムちょうどのピタリ賞になったというわけです。(300グラムは通常420円→ピタリ賞210円)
 ここが面白いところ。どうせ半額になるなら、もっと大きい金額のときの方がよかったと、せこいことを思ったのですが、たくさんとらなかったからこそ、ピタリ賞になったのかもしれません。これは「欲を出すな」という教訓なのかもしれないと思いました。

     

 ピタリ賞が出る確率というのはどれくらいなのでしょうか。単純に100分の1と考えるなら、私はまだこのブッフェに通い出して、せいぜい20回目くらいでしょうから、かなり運がいいと思うべきでしょう。
 軽めの食事だったからこそご褒美があったと考えて、これからも「欲」を出さず、真面目にコツコツ生きていくことにしたいと思います(うーん、かなり強引なまとめだなあ)。


     

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 今週は食事の話題。
 私は中央大学に勤めて28年目。その学食とのつきあいも長くなりました。大学教員の場合、毎日の出勤ではありませんので、職員さんたちのように、毎日大学でランチとは限りません。その代わり、私の場合は、一日3食を大学で食べることもよくあります。となると、飽きがこないように、たくさんある学食を順番に回るようになります。
 中央大学の学食棟は、1階から4階まですべてが学食。私の一番のお気に入りは4階の日和(ひより)ですが、日和のことは以前にも書いたので、今回は別の場所。2階のカフェテリアのことを書きます。
 カフェテリアは、定食方式ではなく、1品ずつ自分の好きなものを組み合わせて会計する方式。ただ、お昼の2時間(11;30~13:30)だけ、ブッフェ方式の料理コーナーが出ます。ブッフェと言っても、定額料金ではなく、重さによって会計する方式で、1グラム1.4円だそうです。
 私は近年、ここが気に入っています。というのも、年齢がいってくると、単品どーん、とした料理ではなく、少しずついろいろなものが食べたくなります(単品どーん、の方でいえば、日和のとんかつ定食は揚げたてで美味しいです)。このランチブッフェは、いろいろなものを少しずつ食べたいという希望がかなうので、近頃はよく利用しています。





 ちなみに、私のチョイスは、いつもだいたい写真のような感じ。右上が野菜、右下がカレー、左下がメイン、左上がスイーツ、と決まっています。だいたい500円から600円くらいです。学食にしては、そこそこのいい料金になりますが、多くの種類のものが食べられるので、このコーナーはとても重宝しています。





 ところで、このブッフェにはちょっとしたお楽しみがあります。この話は、また後日にあらためて。


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 テレビドラマの話が3週続きました。今クールのテレビドラマはそろそろ佳境に入ったところですが、その話は一段落ということにして、今週は別の話題を書きます。

 今週は思いがけない、いただきものがありました。それが写真のぬいぐるみ(クッション)です。私のリラックマ好きはよく知られていて(そんなの知ってるのはわずかに人ですが)、ゼミの学生たちが卒業記念にリラックマグッズをプレゼントしてくれたりすることもあります。
 今回は学年の区切りでもありませんが、実はこの時期が中央大学の仕事の区切りでもあり、それにちなんで、この思いがけないいただきものをしました。

 ちなみに、私はリラックマ好きではありますが、ぬいぐるみやゆるキャラが全般に好きです。自分で言うのもなんでもが、私は真面目で、わりと堅い性格なので(たしかに自分で言うことでもないですが…)、反対に、ゆる~いものにひかれるところがあります。キャラクターの中でも、リラックマの、のんびりした、あくせくしないところにひかれるので、研究室のドアにリラックマのカレンダーをかけたり、室内にリラックマのグッズを置いたりしています。そうすると、授業で疲れたり、会議で頭の中がいっぱいになったりするときに、それを見て、ちょうどいいクールダウンになるというわけです。

 今回、リラックマのクッションをくださった皆さま、ありがとうございました。大切に飾らせていただきます。

 リラックマのカレンダーから、リラックマらしい言葉をいくつか載せておきます。

   えがおはこうげきなり ぼうぎょなり

   なかなおりはもとどおりじゃないんです
   マエヨリモットナカヨシ

   have a good ふとん!


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 今クールのテレビドラマもほぼ出そろいました。これまでまだ感想を書いていなかった作品についても、コメントしておきましょう。ただ、あいかわらずの校務多忙のため、各作品数行の短いコメントでご容赦ください。


民衆の敵  (フジテレビ系、月曜21時) 9.0%

 平凡な、というよりむしろ生活がやや苦しい家庭の兼業主婦が、市議会議員となって活躍していく話。「生活格差」「保育園待機児童問題」「議員の政務活動費問題」など、近年の身近な問題を多く取り入れています。扱っている課題からは社会派ドラマ的に見えますが、パロディも多く、全体のトーンは篠原涼子に言いたいことを言ってもらう痛快さが売りと見ました。放送開始が遅かったことや、プロ野球CSのために放送時間が遅れたなど、視聴率面ではハンディキャップがありました。しかし、石田ゆり子、高橋一生、古田新太ら、今のっている俳優陣が脇を固めています。篠原演じる新米の市会議員とどう絡むのか、今後の展開に期待して見ていきたいと思います。


明日の約束  (フジテレビ系、火曜21時) 8.2%→6.2%

 学校と生徒をめぐる謎が深まり、次第にその謎が解かれていく…。フジテレビではちょうど10年前に、『私たちの教科書』という同様のテーマの作品がありました。こちらは坂本裕二脚本の名作でした。今回もその路線にある作品で、井上真央がスクールカウンセラーとして、学校と生徒な謎にかかわっていきます。ただし、私がしばしば言っているように、現代の視聴者は気が短くなっています。連続のミステリー作品を見続けてくれる視聴者はそれほど多くはありません。それぞれの回で一応の解決がありながらも、大きな謎が引き継がれていくといった、視聴者をひきとめる毎回の工夫が必要のように思います。


ユニバーサル広告社  (テレビ東京系、金曜24時) 4.4%

 朝ドラ『ひよっこ』が終わって、「ひよっこロス」になっている皆さんにはうってつけ。脚本は岡田恵和、出演しているのは、沢村一樹、和久井映見、三宅裕司、やついいちろう……と、『ひよっこ』にかかわりのある人びとが再集結しています。舞台は小さな広告会社。描かれるのは、さえない人、とりえのない人、過去に失敗した人…と、岡田恵和の描く世界は、けっして秀でたヒーロー、ヒロインが集まる世界ではありません。しかし、あたたかくて、やさしくて、いつの間にか登場人物たちを応援したくなる世界が描かれています。


ぼくは麻理のなか (フジテレビ系、月曜24時) 

 押見修造のマンガ作品のテレビドラマ化。大学生の小森功はアルバイト先で見かける女子高校生・吉崎麻里に憧れていたが、ある日突然、自分がその麻里になっていることに気づく…という設定。このブログでも何度か指摘しているように、入れ替わりものはもう飽きがきています。ただし、この作品は入れ替わりではなく、功が麻里になった後の麻里の消息が不明であること。これはこれまでない設定で、これからどうなるかが見ものです。



パパ活 (フジテレビ系、水曜24時) 

 近頃の流行語を作品タイトルに冠した、いってみれば「きわもの」作品…かと思いきや、見てみたらぜんぜん違いました。若い女性が、金持ちの中高年男性相手のアルバイトをさがすことを、近年「パパ活」と呼ぶそうです。援助交際とか、もっと昔は愛人バンクとかの言葉が流行しましたが、「パパ活」は性的なサービスをしないのだとか。そんな流行語に便乗した安易な作品かと思ったら、女子学生にも、中年男性にも陰があり、それぞれの深い心の傷が隠されています。それもそのはず、脚本はあの野島伸司。ただの「きわもの」作品に終わるはずがありません。深夜枠ながら、かなり深くて重い話が展開されていて、私はおおいに期待しています。


重要参考人探偵  (テレビ朝日系、金曜23時) 4.9%

 絹田村子原作のマンガ作品をテレビドラマ化。モデルの弥木圭(まねきけい、玉森裕太)は、子どもの頃から、なぜか死体の第一発見者になってしまうという特異体質(それって体質の問題か?)。そのために毎回「重要参考人」として疑われてしまい、しかたなく自分で推理して真犯人をつきとめるという展開。いつも自分が疑われるというだけなら、推理ものとしてはそれほど斬新さは感じませんが、テレビドラマとしては、仕事帰りなどの遅い時間に1話完結で気楽に見られます。モデル仲間(推理オタクの周防斎と、ナンパ好きのシモン藤馬)が弥木の理解者で、3人組のイケメンぶりも見どころといったところでしょう。


この声をきみに (NHK、金曜22時)  

 この作品は他のドラマより早く放送が始まり、全8回でもう終了が近いのですが、どうしても一言。NHKはBS放送でも多くのドラマを放送しており、近年は民放より活発にドラマ制作をおこなっているように見えるくらいです。ただ、私の持論として、NHKは受信料で成り立っており、民放と同じことをする必要はない、むしろ同じことをするべきではないと思っています。ドラマ分野では、民放のような視聴率を気にするのではなく、地味で視聴率が上がらなくても、よい作品を作り続けてほしいものです。
 その点から言えば、この作品はすばらしい。数々の名作を手がけた大森美香の脚本で、話下手、不器用な大学教員(竹野内豊)が、朗読教室の先生(麻生久美子)に導かれて、次第に声を出すこと、気持ちを伝えることの大切さに気づいていく物語。近年のNHKでは、『ツバキ文具店~鎌倉代書や物語』に続く、落ち着いてしみじみと見せるオトナのドラマになっています(それに私、麻生久美子が好きですし)。NHKには、こうした作品を今後も作ってほしいものです。


※このブログはできるだけ週1回(なるべく土日)の更新を心がけています。

 



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