名馬電機社長の事業報告という名の日記

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クラシック展望 その1

2008年03月12日 | 競馬
今年は必要以上に混戦ムードが漂う3歳クラシック戦線。
その分、推理する楽しみも増え、競馬ファンごとに独自の見解が持て
かつそのどれもが「ありえないことは無い」という誠に競馬ファン冥利に尽きる春である
(「わけわかんねー」「当たる気がしねー」という苦しみもあるが)。

というわけで、シリーズでクラシックのプレップレースを毎週振り返りつつ
クラシックの展望記事らしきものを書いてみたいと思う。ま、飽きなければだが。

○アーリントンC 阪神芝1600
・ダンツキッスイ(1着)
2ハロン目から残り1ハロンまでずっと11秒台を刻むハイラップで大逃げ。
最後はさすがに13秒2と失速したが貯金を活かしての逃げ切り。
ダンツ・藤田・アーリントンC勝ち・ロベルト系といえば
皐月賞でアグネスタキオンの2着になったダンツフレームと被るプロフィールでもあり
前へ行ける脚質、シンボリクリスエスの上昇度を考え合わせると
皐月賞で面白い存在なんじゃないかと思っていたがNZT→マイルCとマイル路線を歩むとのこと。
母父タイキシャトルだが近親にダービー3着のアタラクシアがおり、2000は守備範囲と考えられる。

・ポルトフィーノ(8着)
逃げない競馬をしたらあっさり惨敗。
父クロフネで追って味のあるタイプではないということだろう。
楽に先手を取れると言う事も含めて、もう少し長めの距離を
のびのびと走る競馬があっているのかもしれない。
また(母系の)血統的にも本格化は秋以降のような気がする。


○すみれS 阪神芝2200
・キングスエンブレム(1着)
これで【2.1.2.0】と堅実な成績。
これまで対戦してきた相手と比べると楽だった今回のメンバーでは順当勝ちか。
ただ2000で勝ちきれず、2200で勝ちあがりという事で、非根幹距離馬な疑惑も。
前につけられる脚質もあり安定感はあるが、大成するならやはり血統的にもダート路線と思う。


○チューリップ賞 阪神芝1600
・エアパスカル(1着)
前走惨敗はダート替わりが原因の模様。
今回は展開と前残り傾向の馬場、使ってきた強みがあったのも確か。
一応本番でも注意は必要(「外回りの藤岡兄」も考慮して)だが本命打てるほどの感じではない。

・トールポピー(2着)
休み明けのここもキッチリと2着に入り、さすが2歳女王と言った感じ。
内枠からのスタートで、阪神JFより前目での競馬をしての2着。
休み明けだった事を考慮すれば十分の内容だろう。
「なんだかんだで牝馬路線は2歳の時の序列が変わりにくい」
という過去の傾向からも桜花賞までなら信頼しても良いのではなかろうか。

・オディール(3着)
道中はかなり後ろからの競馬。それでメンバー最速の上がり3ハロン33秒5の末脚で3着。
ただ新装の阪神マイルでデピュティミニスター系は不振で本番で着順を上げるかは疑問。
以前のように先行しても、今回のように追い込んでも、結局ゴール時点では
今回同様、前に何頭か馬がいるような状態になっている気がする。


○弥生賞 中山芝2000
・マイネルチャールズ(1着)
昨年末の段階から「皐月賞はこの馬」と言ってきた身としては
今回勝ってしまって、皐月賞で馬券的妙味が無くなってしまったのは誤算。
ただ逆にこの馬の中山2000への適性の高さを証明したこととなり
本番での(私の中での)信頼度は増したといってよい。
また鞍上松岡が「本番では前で競馬するつもりなのでその予行演習をした」
と語っていたことも、皐月賞のレースの性質をよく理解していることの裏付けと取れた。
一方で松岡がそういう正しい認識を持っていることがわかったのは良いが
「そういうことは黙っていた方が良いんじゃないの」という気も。
わざわざ手の内を相手陣営に明かす必要はなく、むしろ本番で不利な状況に追い込まれる危険性を高めるだけである。
特に勝ち馬候補と目される馬の場合、他の騎手(特にうまい騎手)は
「相手に100%の力を出させないことで自分の勝つ確率を高める。」
というようなある意味「イヤラシイ」乗り方をするものである。
例えばアンカツとか武豊とか武豊とか武豊とか。
それでも脚質に自在性はあるし、混戦で見せる類稀なる勝負根性も持っている。
ブライアンズタイム産駒の皐月賞での好成績ぶりは予想でも書いた通りであり、
皐月賞の連軸候補という意味では最適だろう。

・ブラックシェル(2着)
やはりこの馬の場合、早い脚を使える時間が短く、長い直線で長くいい脚を要求されるコースよりは
短い直線で一瞬の切れ味を活かせるコースの方が向くのだろう。
ただ同じコースでもスローになりやすい(そして今年もスローだった)弥生賞と異なり
本番の皐月賞ではペースが速くなり、ある程度長くいい脚を使うことを要求される。
馬券になるとしたら2年前のドリームパスポートのように内で溜めて
最後の直線だけにかけるような乗り方をしたときか(外外を回して勝つのは
長くいい脚を使える馬でも皐月賞ではつらい)。
母父トニービンの馬が2年連続で連対中という面からも、
母父父にトニービンを持つ同馬には若干留意する必要はある。

・タケミカヅチ(3着)
未だにゴールドアリュール産駒についてはつかみ切れていないので
この馬の3着についても
「これがいっぱいいっぱいだよね。」という3着なのか、
「これだけ走れれは次走もチャンスだね」という3着なのかがわからない。
ただ前目で競馬した今回、前にいたマイネルを交わせず、
後ろから来たブラックシェルに差されており、今回と同じ競馬で勝つところまで行くのは厳しいし
かといってこれまでのような直線一気の競馬は皐月賞では「やってはいけない戦法」
ということを考え合わせると、皐月賞では来ても3着くらいか。
ただ皐月で後方から競馬をしてそこそこまで差して来た場合、
ダービーでは着順を上げてきそうなので、皐月のレース内容は注視する必要がある。

・キャプテントゥーレ(4着)
3,4コーナーの中間でポジションを上げていって最後は4着。
2000は守備範囲内だろうがやはりベストではない印象。
母父トニービンという血統面からの後押しはあるが、それでも3着候補か。

・スズジュピター(6着)
タニノギムレット産駒苦手の中山で、休み明けということを考えればこの着順は順当。
祖母ビーバップが千四~マイルが守備範囲の馬だったこと、
デビューから新潟千四で2連勝していることからも、皐月、ダービーよりは
断然マイルカップに適性があるように思われる。
程よく人気を落としてもらうため&ロベルト得意の叩き3走目がマイルカップになるため
この後はNZTか皐月賞を挟んでマイルカップへ向かっていただきたい。
上記ローテでマイルカップに出てくれば◎候補一番手。

・アインラクス(7着)
イマイチこの馬の強さ、すごさが分かっていないのだが、
同じくダンス×ミスプロ系のザッツザプレンティと
同じようなイメージの馬と現状ではとらえている。
なので皐月よりもダービー、ダービーよりも菊花賞と考えており
春のクラシックではがんばってダービー3着?

・ベンチャーナイン(9着)
本番で人気ガタ落ちなら、
「中山芝2000重賞で連対実績がある」
という一点だけの理由でヒモにおさえるかもしれないが、
脚質的には皐月賞で狙える脚質ではないし、実力にも疑問符。

・ホッカイカンティ(10着)
今回ははやめにマイネルチャールズに来られたことで失速したが
次走さらに人気が落ちて、全くのノーマークの逃げが打てるなら
パラダイスクリーク産駒は中山芝2000と好相性なので多少のチャンスはあるかもしれない。

・オリエンタルロック(11着)
休み明けとはいえ負けすぎ。脚質的にも狙いは立てづらい。

・フサイチアソート(12着)
「皐月賞よりも軽い性質が求められる弥生賞で勝ってもらって、本番で人気背負って飛んでもらう。」
という予定だったので、ここでの結果に関わらず皐月では買わない予定だったし
いくら休み明けだったり、不利があったりでも負けすぎ。



コメント (2)
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