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ロンドンから徒然に

グローバルな組み合わせ

2009-04-29 | 日常
 TVを見ていても、経済の話となると依然として悲観的なニュースが多く暗い気持ちになります。小売りの面でも殆どの店舗が売上を落としているみたいです。
 それでもたまに“こんな不景気の最中に業績を上げている店舗”が紹介されると、工夫次第ではまだまだいけるのかなと期待を抱きます。

 先日デパートメント・ストアのDebenhamsの業績が上がったというニュースが流れていましたが、担当者が誇らしげに自分たちの抱えているデザイナーによるオリジナル商品が受けたのだと語っていたのが印象的でした。
 今の時代の色々と成績の良い小売店の特徴を挙げていくと、まず“手頃な価格”そして“それに見合う以上の品質”に加えて、“そこでしか手に入らないオリジナル商品”というのが売れる要素だという気がします。

 どこもそのために様々な工夫をしていくのでしょうが、このところ面白いなと思うのが、デザイナーとの提携です。
 当初ロンドンに進出した頃は苦戦していた様子でしたが、このところ調子良さそうなユニクロはつい最近(価格のイメージで言えばユニクロとは対極にある)ジル・サンダーJil Sanderと提携を発表しました。商品全体のデザイン・クリエイティブ監修と共に特定のコレクションのデザイニングもやるらしいです。彼女は最近自身のブランドを離れてしまい、どうするのかと思っていたら思わぬ展開です。

 かたやで、昨年日本で話題を呼んだH&MはComme des Garçonsと提携した商品を以前発表しましたね。そう言えば最近水着のスピード社のショー・ウィンドウにComme des Garçonsのデザインのものを見ました。



 日本のメーカーがドイツ人デザイナーと提携したり、日本のデザイナーがスウェーデンやイギリスのメーカーと提携したり、言わばソフトとハードの立場の違いが逆になりながら、良い商品を作り上げようという試みは面白いと思います。
 僕自身もロンドンにいて、もっと軽やかにこういった提携話を組み立ててみたいのですが、なかなか難しいです(笑)

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