HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

BAFTAの華やかな夜

2009-02-10 | 映画・演劇
 ロンドンは昨日も今日も(そして予報によれば明日も)冷たい雨が降り続いています。でも、昨晩のコベント・ガーデンは文字通り“水もしたたる”いい男といい女で溢れていました。BAFTAの名称でイギリス人に親しまれている英国アカデミー賞The British Academy of Film and Television Artsの授賞式がロイヤル・オペラ・ハウスで行われたのです。

 これには是非行きたかったのですが、早くから出張の日程が決まっていて、時間に間に合いそうになかったので諦めました。代わりに昨晩はTVにかじりついて、ブラウン管(あ、今は違うか)に向かってカメラのシャッターを切るなんてバカなことをしていました。

 “スラムドッグ・ミリオネアSlumdog Millionaire”はここでも好調で、作品賞、監督賞、音楽賞など7部門を取りました。監督のダニー・ボイルDanny Boyleは余裕の笑顔のようにさえ見えます。主演のふたりもプレゼンターとして、舞台上に姿を現しました。相変わらず初々しい感じが好感を持てます。



 さて、BAFTAが最近特に注目されるのには理由があります。昨年、一昨年とそれぞれ主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞が本場のアメリカのアカデミー賞の受賞者とぴったり一致したのです。
 その注目の受賞者は...順番にミッキー・ローク(The Wrestler)、ケイト・ウィンスレット(The Reader)、ヒース・レジャー(The Dark Knight)、ペネロペ・クルス(Vicky Cristina Barcelona)でした。全員が次にはオスカーを抱くことができるでしょうか?



 こういったお祭りの楽しみは他にもあって、誰がプレゼンターをやるのかということです。今回も思いがけない人がその役割を担いましたが、最後に驚いたのはミック・ジャガーの登場です。ミッキー・ロークの受賞演説の“放送禁止用語”を引き継いだ冗談で会場を笑わせた後、作品賞を告げました。



 こうして授賞式は終わったのですが、結局賞には縁がなかったものの、最初から最後まで一番注目を集めていたのがブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻です。TVのショットも一番回数が多かったように感じました。
 彼らについての今日の新聞記事。自分たちの実子3人の他に養子3人を育てている彼らが、ミャンマーからさらに養子をひとり縁組みすることを考えているとのことでした。難民キャンプを訪ねた際に、その痛ましさを見て決めたことらしいです。



 この夫婦(彼らにしたらたいしたことないのかもしれませんが)莫大な金額を寄付したり、ボランティアをやったりと、社会貢献の姿勢には頭が下がります。
 この華のある雰囲気は、そんな内面からも来ているのかもしれません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。