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ロンドンから徒然に

PUN

2010-07-06 | 日常
 夏は野外イベントが相次いで行われますが、BBC Promsの最終夜を飾る、9月上旬のBBC Proms in the parkがおそらく、そのとどめになると思います。その頃から今度は寒さの方を心配しなければならなくなりますしね。
 
 このイベントについてはまたいずれ書きたいと思いますが、その夜聴衆が皆で斉唱する愛国歌が《ルール・ブリタニアRule, Britannia》。日本語では「統べよ、ブリタニア」と訳されるようです。
 ブリタニアというのは擬人化された女神のことで、当然イギリスを指すわけですが、この歌がもうめちゃくちゃに勇ましい愛国歌なんです。

 歌詞は相当長いんですが、それぞれの最後には同じ詩が来ます。
 Rule, Britannia ! Britannia, rule the waves
 Britons never never never shall be slaves
 簡単に言えば、イギリスよ世界を支配せよ、ということなんですが、これを全員が真剣に歌っても日本みたいにちょっと右翼がかった歌に取られないのは、やっぱりナショナリズムに対する考え方の違い(あるいは戦争に勝った国と負けた国の違い)なんでしょうか。

 ところでこのRule, Britannia! あまりに有名なもので、時々pun(ダジャレ)にも使われます。
 90年代末に流行った《クール・ブリタニアCool Britannia》もそう。特にブレアが首相になってから一気に花開いた若い世代の文化創造によって有名になりました。音楽だったらオアシス、ブラー、スウェード、ザ・ヴァーヴ、それからスパイス・ガールズも入れていいかな。



 最近テート・ブリテンで始まった《ルード・ブリタニアRude Britannia》もこれを意識したダジャレに違いありません。
 British Comic Artという副題が付いているように、扱う題材からしてちょっと王道ではないのですが、、例えば風刺や皮肉、セックス関連のrudeな(失礼な、不作法な)テーマに溢れています。

 ところでダジャレと言えば、ちょっと前にある新聞でこんなタイトルを見ました。
 『AND NAOTO WORK』
 ここでいうNAOTOは菅直人首相のこと。AND NOW TO WORKにかけているんだと気付いたのは後からでしたが。
 さぁ、出番が来たぞという、首相になった時のニュースだったんですが、消費税発言で苦しんでいるようで、さて次はどんなダジャレで論評されるのやら。

 まぁそんなことを楽しんでいるような余裕もない日本なんですが。

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