goo blog サービス終了のお知らせ 

HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

ミレニアム・ドームからThe O2へ

2008-10-15 | 音楽
 つい先日まで寒い寒いと文句を言っていたら、へそ曲がりのロンドンの天気はいきなり汗をかくほど暖かくなって、何だか季節感がごっちゃになっています。でももう10月も半ば、ここから年末に向かっての時間の経ち方にはいきなり加速度が付くような気がしませんか?
 気が早いと言えば早いのですが、どこで年末を迎えようかなんてつい考えてしまいます。この先いつまでいられるか分からないから、思い出のためにもやっぱりロンドンにいると思いますが。

 こちらで迎えた新年はどれも思い出深いのですが、住んでいた時のことを別にすれば、西暦2000年(ミレニアム)がすごく印象に残っています。
 年末に開業したロンドン・アイの近くに早くから陣取ったはいいものの、寒くて寒くてカウント・ダウンまで持たないんじゃないかと思ったところに、隣にいた見知らぬイギリス人からワインの差し入れ。アルコールのぬくもり(と、人の親切)があれほど嬉しかったこともありません。



 直径が135mもあるこのロンドン・アイ、今年の春のシンガポール・フライヤーの開業までは世界一の大きさの観覧車でした。出来た頃からずっと人気者で、今も順番を待つ人の列が絶えません。
 ところが同じくミレニアムに向けて建築された建造物なのに、当初不人気で期待より人が集まらず、その費用の莫大さからイギリス国民の非難を浴びていたのがミレニアム・ドームです。こちらは直径が364m、中央の高さが50m、外観的にも異様で目立つ黄色いマストの高さが100mという巨大な空間で、展示会目的に作られたのですが、構造上の問題もあり、一時閉鎖されてしまいました。



 それが2005年に一大娯楽施設としてリニューアルされ、その名もThe O2として生まれ変わってからは、コンサートを始めとする様々な世界的イベントが行われる人気のvenueとなっています。色んな会場やレストランがひとつのドームの中に入っている複合施設なのですが、それら全部のキャパシティはなんと20万人。2012年のオリンピックにも使われるそうです。

 その中の一番広いアリーナで今日ジェイムス・ブラントのライヴがありました。ずっと続いているワールド・ツアーの一環で、その集大成のような位置付けなのでしょう。
 いつものように聴き慣れたヒット曲が満載なのですが、広い会場を意識した演出もありました。突如ステージから降りて観客の中に飛び込むと、会場真ん中辺りの一段高い位置に据えられたピアノに走り寄り、そのまま数曲弾き語り、またステージに戻ると今度は珍しくエレキギターを抱えて、普段より少しワイルドな新曲を聴かせました。



 以前も書いたように(7月13日)ラヴ・ソング主体の彼の甘い歌声と、デビューしてたちまちの成功に反発してか、けっこう辛口の報道が多かったりするので、女性中心のライヴだとばかり思っていたら、けっこう男性が多く、一緒に歌を口ずさんでいるのがちょっと微笑ましかったです。

 それにしても、日本だと7時頃始まって9時には終わるというのが通常のコンサートだと思うのですが(最近は変わってきているのかな?)こちらでは9時に始まって11時頃終わるというのが普通です。仕事を終えてからゆっくり出かけられるという点ではいいのですが、今日みたいに遠くであると帰宅が真夜中を回ってしまいます。
 ライヴの後は何だか興奮して眠れなくなるので困るんですよね。特に今日はあのウニのようなドームが何かに化けて夢に出てきそう(笑)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。