HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

寒空のオープン・スタジオ

2010-05-09 | アート
 確か去年も一昨年も、この坂道を歩いた時は汗ばむような陽気だった記憶があります。
 なのに今年は冬用のコートを着ました。5月の初旬というのに本当に異常です。おまけに時折小雨がぱらつく生憎の天気。1年ぶりにクラウチ・エンドのオープン・スタジオに出かけました。




 最初に来た2年前は、スティーヴン・キングの短編小説“Crouch End”を読んだ先入観もあって、随分とロンドン中心部から離れた所に来てしまったという感覚でしたが、さすがに全体の地理も頭に入り、バスも乗り慣れた今となっては、割と楽に行けるところになりました。

 アーティストの自宅を訪ねて作品を見るという、このオープン・スタジオは今年で6年目になる催しです。ただ、2年前(それ以前の3回のことはよく知りません)に比べると、開催日も短くなっているし、参加者も少なくなっているように思われます。
 それにこちらの感覚が多分慣れてしまったせいもあるのでしょうが、作品の鮮度も少し落ちたみたいな……

 それでもやはり、普通の美術館やギャラリーを回るのとは違う面白い感覚は味わえます。
 今年は普通の家庭に加えて、パブの一角を使って写真の展示やビデオのインスタレーションを行ったり、町のヘルスセンターの待合室に絵が飾ってあったり、商店街のお店の中に彫刻が置かれたりと、行き先に少し変化もありました。




 それにしても、これが例年のように暖かで青空が覗くなら、ピクニック気分でもっと楽しかったんでしょうが。
 天気予報によると明日も寒いみたいです。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Goteauxsson)
2010-05-09 13:38:54
アーティストの自宅を訪問し、作品を見るというのはいいですね。それも伝説の人ではなく、現行の人のであればまさに進行形・・・。
ロンドンは寒いのですね。東京はゴールデン・ウィークをはさんで一気に夏になりました。来週はまた寒さが戻る(おかしな言い方ですね)ようです。でももう冬物はいらないでしょう。
返信する
こちらはすっかり初夏 (サウス)
2010-05-10 07:04:33
調子は如何ですか? こちらはすっかり初夏、藤の季節です。沖縄そして噂の徳之島はもう入梅です。

直島にも妻有にもまだ行ったことがないのですが、クラウチ・エンドのそれは、探す楽しさ・驚きもありそうですね。街全体をアートにするイベント?は、野外フェス然り、最近増えている気がします。広い意味での町興しなのでしょうが、住民とアーチスト・美大生との交流等、アーチストにとっても学ぶところが大きいんでしょうね。
返信する
Unknown (Max)
2010-05-10 07:44:05
Goteauxssonさん、サウスさん、
本当にこちらは寒いですよ。実は今晩も暖房を入れています。クラウチ・エンドを訪ねた時も、暖炉の火が入っているおうちがありましたし、パブもヒーターが点いていました。本来だったら汗ばむ日もあるくらいの時期なのに、一体どうなっているのやら。
もともとアートが暮らしに溶け込んでいる国ですから、こんな催しもすんなりと受け入れられるんでしょうね。美大生と思われる若い人達もたくさんパンフを片手に回っていました。けっこう高台に位置しているので景色もいいんです。アーティストにとっては理想の町なのかも。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。