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ロンドンから徒然に

ロンドンはイギリスじゃない(?)

2007-09-25 | 日常
 今ある事情でロンドンの不動産を調べているのですが、これがとてつもなく高いっ!誰かが“東京の2倍の感覚”と言ってましたが、これがあながち冗談とは言えないのです。
 最近のロンドンの好景気を反映して物価が上がっているのと、対円のポンドのレートの高さが原因なのでしょう。
 昔僕がロンドンに住んだ頃は、イギリスはまだ不景気から抜け切れず、円はまだ円高状態にありましたから、全てのものが安く感じたものです。何しろその頃は1ポンド150円くらいでしたが、今は確か(ちょっと前よりは下がったものの)230円くらいします。そしてよく例に出される地下鉄の初乗り運賃が、当時は1ポンド出してもおつりが返って来ましたが、いまや4ポンドするので日本円で1,000円近い運賃(!)ということになります。

 でも、よくある“世界で一番物価が高い街”という調査では、ロンドンを押さえて東京が上に来るのですが、これは多分調査項目が多岐に渡るためじゃないかと思います。消費税とかでもそうでしたが、パンだとか野菜だとか基本的な食品は、イギリスでは値段を抑えているのです。
 このあたりが日本の消費税とかを議論する時も頭に入れておかなければいけないことだと思います。

 ところで、ロンドンはイギリスではないと言われます。同じように、パリはフランスではない、とも。同様に、東京も日本ではない、と言っていいのかもしれません。物価が高いということは、逆の見方もすれば給与もいいということで、田舎に若者が留まらず上京してくる魅力がやはり都会にはあるのでしょう。
 どちらの立場から見ても、都市と地方の格差というのは厳然と存在します。先日たまたま福田氏と麻生氏の、総裁選を前の演説を聴きましたが、福田氏は地域格差の是正ということを強調していました。

 さて、その福田氏がいよいよ首相になって組閣しました。お手並み拝見と行きましょう。

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