試験車

　どうやら東京は雪みたいですね。ロンドンでは普段あまり降雪はないのですが、今年はかなり頻繁に降ったので慣れっこになりました。
　
　それにしてもいつも思うのが都会の脆さ。高々1cmや2cmの雪でも電車が止まってしまうことがしょっちゅう。多分雪国出身の方はどうしてこの程度でと不思議に思うでしょうね。ついでに言うなら、そのために会社まで休みになってしまうところもあるんですよ。

　ところでその雪の時に思ったんですが、地下鉄の試験車ってあるんですかね？いや、もちろんあるんでしょうね。でもどんな形や色をしているんだろう？

　ドクター・イエローと言われる黄色に塗られた新幹線を見たことがありますか？線路や架線の状態、電気設備等を検査するために走らせる事業用の車両なんですが、文字通り濃い黄色で全身が塗られているのでものすごく目立つんです。

　でもこちらの試験車はロンドンの街の他のトーンから言っても黄色はありえないし、となると地下鉄のシンボルカラーから取ったブルーかレッドかな、いや、これでもけっこう目立ち過ぎなので......

　なんて勝手な想像をめぐらしていたら、先日なんと目の前に止まったのです。
　結果は......外見は普通の車両と変わらないものをそのまま使っていて殆ど分かりません。ただ、これ1車両しかなくて、駅まで入ってきたかと思ったら束の間停止して、また同じ線路を戻って行ってしまいました。



　内部を覗くと、パソコンと共に物々しい機械がたくさん。何だか凄く珍しいものを見た気がして、意味もなく嬉しくなりました。子供みたい？（笑）