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ロンドンから徒然に

世界一稼ぐシェフ

2008-10-28 | 日常
 だんだん寒くなってきました。以前も話したように、食後にぶらぶらと夜の散歩を楽しんでいるのですが、今日はコートを着ていても震えるくらいでした。
 散歩していると、けっこう不便な場所にまで(そんな所を“散歩”していること自体もまぁ変なのですが)レストランがあることに驚いたりします。それがまた賑わっているのに二重に驚きます。日本もそうですが、こちらでもみんな食情報の収集には熱心なようです。
 安くて美味くて、まだ皆が知らないところを見つけて、ゆっくり食事を楽しむに越したことはないのですが、この情報過多の時代、なかなかそうは問屋が卸さないようです。

 開き直って、じゃ一番有名なレストランはどこだろう?なんて考えてみます。なかなか答が難しいですが、少なくともシェフとなると、イギリスで一番有名なのは間違いなくゴードン・ラムゼイGordon Ramsayでしょう。
 OBE(Order of the British Empire大英帝国勲章)を持つこのフランス料理のシェフは、日本を含む世界各国で合計25店ものレストランとパブを経営しています。
 ロンドンのレストランだけ考えても、Restaurant Gordon Ramsayがミシュランの三つ星、Gordon Ramsay at Claridge’s が同じく二つ星、Mazeが一つ星という高い評価を受けていますが、当然値段も張るので、シニカルなイギリスのレストラン情報誌の中には手厳しく書いているものも見られます。

 この人、相当気性も激しいようで、イギリスでもアメリカでも放映されたTV番組Hell’s Kitchenでは、若いシェフたちを罵倒する姿も話題になりました。でもまぁ、そういったストレートな感じがマスコミ受けするのでしょう。TVのみならず、本を出せばヒットするし、あちこちのイベントにも顔を出すし、商品のCMにまで姿が見られます。



 で、この活躍の結果与えられたのが“世界で一番稼ぐシェフ”の称号です。何しろ個人の年収が1,500万ポンド(先月までのレートなら30億円だったのですが、今はいくらやら)、こんなに稼ぐのは一握りのポップ・スターか、彼と個人的にも親交のあるベッカムくらいだろう、とこちらの新聞には書かれていました。
 ベッカムの話で思い出しました。ゴードン・ラムゼイは10代の頃プロのサッカー選手としてグラスゴー・レンジャースに所属していましたが、膝の故障でその世界を諦めたという変わり種です。

 案外余暇にサッカー・ボールを蹴って楽しんでいるのかもしれません。もっとも、彼に暇な時なんてあるのだろうかと疑問ではありますが。

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