一日早いのですがお墓参りに行ってまいりました。あと20年もたたずに、この墓誌に自分の名前が刻まれるのかと思うと、ちょっと不思議な思いにとらわれます。今年のお盆は全国的に大荒れの天気になると予想されております。
さてオリンピックも終わり、開催強行による菅政権支持率爆上がり、の思惑が見事外れて自民党の皆さんは、一気に総裁選と選挙の事に頭がいっぱいのようです。政権支持率は28%と下がっていますが、まだ大丈夫と高をくくっているのでしょう。歴代内閣では、竹下・宮沢・森内閣が末期に10%前後まで下がったことに比べればまずまずだと踏んでいるんです。それが二階さんの「菅さんは支持されていて他の選択をする理由が無い」という発言に表れています。
支持率を評価するとき、支持率そのものよりも、下げ幅、支持率低下の急落のグラフの形に注目すべきなのです。もともと発足時支持率が80%以上と高ければ半分になっても40%であります。また50%以下の低い支持率からスタートした政権は下がればすぐに20%を割り込むことになります。
安倍政権発足時(つまり民主党が自分でずっこけて)には65%くらい支持されていました。菅さんもほぼ同じくらいからスタートしています。その後ほぼ一貫して下がり続けている折れ線グラフの形は、支持率急落直後に政権交代した歴代総理の末期のそれに酷似しています。急降下した中で小泉さんだけは長期政権を全うしています。それだけ絶大な人気と総理としての実績を残したからですね。
断言します。いまだにコロナに有効な手段を打てない菅さんの命運は、この秋に尽きるでしょう。この1年、会見でもまともな自分の言葉での答弁を拒み、国民に向き合って誠実なメッセージを伝えず、棒読みの原稿は読み間違い・読み飛ばしが目につきます。虚ろで生気の無い表情、中身の無い原稿棒読みの会見・答弁を見て、だれがこの人に自分の生活・生命・子孫の将来を託そうと思うでしょう。
広島、長崎での原爆慰霊式での原稿の読み飛ばしと遅刻などは、被災者県民の気持ちを逆なでしたにとどまらず、総理としての資質の欠如、悲惨な原爆被害、民間人十数万の犠牲者への軽視を白日の下にさらしました。国民は馬鹿じゃありません。静かに冷静に、政権を見つめています。
その総選挙の前哨戦と目される「横浜市長選」が行われます。さすが日本で3本の指に入る大都市ヨコハマ、立候補者も元国会議員、前県知事、元長野県知事、現職などそうそうたる顔ぶれです。
その論点・焦点は、一つはコロナ対策、一つはIR(カジノ誘致)、そして自公連立政権への審判であります。IRは菅さん肝いりの国策で、現職林市長は、カジノ反対で当選しながら、いつの間にか推進派へ転身いたしました。浜のドンの一人「藤木さん」は逆にカジノ誘致に積極的であったのが、途中から絶対反対と宣言しました。おそらく中国資本などが入り込んで、藤木さんなどの地元の利権が確保できないことが明らかになったからでしょう。
加えて自民党議員の贈収賄、中国企業から賄賂を貰って逮捕されました。旗色が悪いのを感じた菅さんの子分、小此木さんは「カジノ反対」の姿勢を見せていますが、明らかな選挙対策で手のひら返しは目に見えています。
おそらく実績と知名度の高い松沢さんと現職林さん、自民党候補小此木さんが有力とみますが、 藤木氏が支持する野党が推す元大学教授の山中さんも怖い存在です。 他にも実力者が名を連ねているので票が割れると思います。すると、林さんが現職の強みを漁夫の利を得るかもしれません。
元横浜市民のワタシから言わせれば、横浜市の住民は馬鹿じゃありませんよ。きちんとした結果を出すでしょう。それは、就任後すべての選挙で勝てない菅さんのもとで国政選挙は戦えない、という意識が自民党に強まってくることを意味します。
コロナ感染者が自宅待機でぽつぽつ亡くなっています。ワクチンもデルタ株がブレークスルー感染する例が多数報告され、ワクチンそのものの供給と効果の持続性も信頼できないようです。そんな中、強制力を持たせる特別法改正すらできない国会議員は、自分の身の保身(再選)しか頭に無いのです。
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