植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

死んでみないと分からない愚かしさ

2023年02月01日 | 時事
ワタシは、毎朝食後には最低4種類の薬を飲んでおります。

50才を過ぎたあたりまでは全く医者に縁がない生活であったのが、50歳半ばに差し掛かった頃から、急にあれこれ数値が悪化し、顔見知りの看護士に「〇〇さん(ワタシのこと)、このまま放置したら、そのうちに何処かが詰まりますよ」と脅かされました。

生活習慣病はおとろしい病で、じわじわ体が傷み犯され、ある日突然、致命的な発作や症状に見舞われるのです。看護士さんは、ワタシの血液や血管の状態からいずれ脳梗塞か心筋梗塞になり危険性が高いと、主治医(産業医)に成り代って警告していたのです。(笑)

以来、血圧の薬(降圧剤)・糖尿病の初期段階の薬・血液サラサラにする薬・コレステロールの薬など徐々に増えていきました。肩こりが酷いのでビタミン剤も処方してもらい、夜中に幾度も目が覚めるので睡眠導入剤・鎮痛剤・胃薬などなど、もついでに貰うようになりました。

おかげで、自覚するような体調不良はほとんど無いまま10年を過ごしております。これは、もし、自分が不養生で健康診断の結果に頓着せず、夜更かし、暴飲暴食とストレスにさらされたまま、喫煙などを続けていたら、恐らくはこの世にいないか、そうでなくても、入院したりリハビリが必要な障害を抱えていたかもしれないのです。

定年後はほとんど飲酒することは無くなり、体重を落とし食生活も極めてヘルシーになりました。勿論、喫煙もしないし、夜は9時半に就寝、なによりほとんどストレスがありません。実際、飲んでいる薬も半分以上は無くても間に合う程度になっているのです。血液サラサラの薬は、血管が詰まるリスクを減らし、降圧剤は動脈硬化を遅らせます。コレステロール値が劇的に改善しているのも薬のおかげと普段の節制のたまものでありましょう。そんな意味合いから、転ばぬ先の杖として服薬しているのであります。

状況をきちんと把握して、予防的な対策を講じることが大病に罹らない、突然の発病を回避することになるのだ、と考えておりますが、これも運、死ぬときは死ぬ、気を付けていても病気にはなると覚悟はしております。

病気で入院したり救急車で担ぎ込まれる前に、最大限の日常の努力と用心が大事なのであります。ましてや、死んでからでは遅いのですよ。

そこで、人が死ぬまで本気で取り組もうとしない、これがワタシが抱く警察への不信感であります。警察の決まり事では「殺人事件」と認知されると初めて県警単位で「捜査本部」が設置されるのです。これに準じて悪質で世間に影響が大きい連続的な凶悪犯罪も設置されることがありますが、大体は殺人ですね。

今回の一連の連続強盗事件も昨年10月頃から、未遂を含め茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川、広島、山口 と同様の手口で発生していたのです。それ以外にも関係が疑われる事例は十数件あるようです。当初は単発の窃盗・押し込み強盗として各県が個々に捜査し、一部実行犯は逮捕されています。しかし、なんといっても狛江市90歳になるお婆さんが、手を縛られたまま暴行によって死に至るという荒っぽい犯行がきっかけに一気に凶悪犯罪が知られることになりました。

ここでようやく警察庁が「連続強盗事件」であることを組織的に認めて対策・捜査本部を設置することになったのです。もっと早い段階で、逮捕者の携帯の通話記録や事件の全容を調べ、「闇バイト」という特殊なネット上のやり取りを把握して犯罪の事前防止に取り組んでいたら、死人が出なかったのではないかと気の毒になります。

また、特殊詐欺の容疑者として国際的に指名手配していた「ルフィ」はじめ数人がフィリピンの収容所に居ることを把握していながら、数年間手を拱いていたことが報じられています。国内法の適用が優先されるとはいえ、極悪人がのうのうと他国で暮らしていることに、手が出せないままにしていた責任は重いと言うべきでしょう。

少し事情は異なりますが、安倍元総理が凶弾に斃れたのも、元はと言えば統一教会と言う怪しげな詐欺的な集団を、政治も警察も放置・黙認してきたことにあります。全国で、長い期間に渡って信者やその家族が搾取され騙されてきたのです。安倍さんが亡くなって、初めて社会問題のような扱いをされていますが、ワタシですら、かつて社会問題になったあの「霊感商法」が、いまだに形を変えて存続していることは存じておりましたよ。

もし安倍さんが存命ならば、いまだに家庭崩壊の信者宅は誰にも省みられることが無かったはずであります。当然、質問権や解散命令の行使もなく、自民党系議員が選挙応援を教会から受け続けられたのです。ワタシ達は、安倍さんの死によってはじめて、このカルト教団が、日本の政治に一定の影響を与えていたことを知ったわけなのです。

そもそも役所や警察はセクト意識が強く、県外・地域外からの干渉を嫌がることがよく知られています。広域捜査というのが名ばかりになっているようです。家内によると、ここに来て町内でパトロールする防犯カーをよく見かけているそうであります。くだらぬ交通違反の取り締まりなどに精出す暇と、人員がいるなら、もう少し知恵を出して、県警や警察庁などが情報を共有しながら横断的に活動できないものかと思いますね。

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