いよいよ明日は大晦日であります。この1年コロナ一色でした。
世の中コロナで風景が変わり人の生活にも変化が起きているようです。人出が少ないのが目立ちますね。倒産した飲食店は過去最多の件数、仕事を失った人も大勢います。アベノミクスで3百万人の雇用を増やしたと喧伝していましたが、あらかたは女性の非正規雇用と老齢者の再雇用、いずれにしても薄給で、こういう時代には真っ先に切られるのが、パート・アルバイト・派遣であります。
いつも行くショッピングセンター、「ららぽーと」「オリンピック」でも飲食系テナントが相次いで退去し、パネルでふさがれたままいつまでも次の入居がありません。
一方で米国株式市場は続伸し 、これを受けて日経平均はバブル以来の高値を連日のように更新しています。安倍政権時代、極端な低金利、金融緩和、官製の相場維持でもたいして上昇しませんでしたが、外国人が割安な日本株を買いあさっているのと、株の投資を支える富裕層の買い控え、旅行・遊興への消費が減って流動的な現預金が増え、株式に回っていると想像しています。総合的には、お金はだぶついて行き場を求めているのです。
日銀や政府の景気経済対策など、単なる机上の空論、古めかしい経済論で導き出されたものなどなんの役にも立ちません。無駄な出費と混乱を招くだけであります。
コロナも、いまやお手上げ状態で、連日のように感染者の最高数を数えています。初期の水際作戦の失敗、PCR検査・発熱外来体制の不整備、経済優先(Go-to)の感染対策緩和と、次々に後手後手に回った政府や自治体の対策のために、多くの方が亡くなり、医療現場は崩壊同然、医療関係者の疲弊はいかばかりかと心が痛みます。クラスターも追いきれず、いまだに検査体制は拡充できていません。アクセルとブレーキをいっぺんに踏み続けていた結果、どうやら車の両輪(経済・コロナ収束)が外れて壊れてしまったようです。
それというのも、政府与党と官僚の危機意識の低さ(リスクマネジメントの欠如)が底辺にあります。ぬるま湯につかって自民党政権の中で弛緩しきった国会議員はとうてい抜本的な緊急体制などに頭が付いていかず、安倍政権時代から続く下らぬスキャンダルにばかり気を取られていました。
挙句の果てに、この期に及んでも大人数での忘年会、会食・パーティーを繰り返していますね。曰く「感染対策がされていればいい」のだそうです。国民はだめで議員はいいのだそうです。
役人は、従来から前例主義の塊なので、前例のない事態には対応できないというのが今回も顕著でした。指定感染症 に指定したばかりに、その決まりから外れたことができないため。機動的な有効対策が打てず、混乱の火種にもなりました。猟官と保身に走る官僚たち、ましてや、総理に忖度し、政権におもねる卑屈な官僚たちが、方針に逆らって新機軸を打ち出すことなどありえませんでした。
敵は見えざるウィルス、しかも正体が不明の全く新しいタイプで、変異し狡猾なコロナなんです。これに、既存の法律を当てはめる、間に合わせに作った特措法に縛られるという愚を続けています。
今更、海外からの渡航者の入国禁止をしても手遅れなんですよ。国内で蔓延しているというのに。それを「先手先手で」と菅さんが言っているらしいです、安倍さんもそう言ってましたよ。
これでは、コロナが収束するはずもありません。少なくともあと1年は今年の繰り返しになるでしょう。来年は治験、ワクチン、治療薬開発が人類の行く手を左右します。何もわからないものを何とか解明し、克服しなければならないのです。
オリンピックやりたければ無観客とリモートがよろしかろう。
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