植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ワタシのお宝(田黄のようなもの)お見せします

2024年02月08日 | 篆刻
今日もいささか気分がすぐれず、朝寝(1時間)、昼寝1時間半と寝放題であります。とはいえ、体を動かさないと余計落ち込んだりお腹が空かなくなったりするので、とりあえず草むしりとジャガイモ植え付け用の畑の土作りをしておりました。

1年に2度春と秋に作れる便利な野菜ですが、その分連作障害(同じところで同じ種類の野菜を作る続けると、病気や収量減少になる)のリスクも増すので、出来るだけ有機肥料を多めに施肥し、何度も耕します。これに化成肥料と「連作障害抑制剤」を加え、最後に根を荒らす害虫(根きり虫・コガネムシの幼虫・ヨトウムシ)対策のダイアジノンを撒くとやっと植え付けが出来ます。

さて本日は、ワタシの大事にしている印材のうちコレクションとして自慢の逸品をご披露しましょう。
本ブログで再三紹介していますが、石印材の中で最も貴重で高値で取引される石の中の石が「田黄石」であります、10gほどの小石でも1万円以上、中には100万円位の価値があると鑑定される国宝級のものもあるようです。ワタシが今日お見せするのは「田黄」のようなものであります。

何故なら狭義の田黄とは、福建省寿山郷にある田黄坂やその周辺の田んぼの中に長年眠っていた自然石の一つで、原則としては表面が変質変色して皮がついている 寿山石で、透明感がある黄色・琥珀色に似た美しい石であります。その母岩は寿山系の山や洞窟から自然に剥落し水の流れや土砂の移動によって丸く磨かれながら麓にある田黄坂にたどり着いて清代の初期までにほぼ採取されつくした 、と言われていますが。まぁ、いまだに諦めきれず掘って探している人も大勢いるということです。

ワタシのコレクションにはそうした田黄石に似た(本物を含め)石が数十個あるのですが、上記の条件「自然石形」を満たしていない「丁敬刻」の大型印があるのです。
これは325gというとてつもない重さで、しかも全体は40×43×940mmというほぼ直方体の角印であります。なので、印面は平たく削ったとしても、とても自然にこんな形で、しかもこの大きさの石が畑の中に転がっていた、とは思えないのです。もしそうであったら軽く100万円以上する大発見でしょう。

しかし、田黄石に極めて近い石で、前述の様に田黄の母岩であった可能性が高い、と見ております。なぜか?

①丁敬の側款ならば中国を代表する清朝中期の篆刻家 さんである
②石の一部には、質の違う白黄色の不透明な部分があり「石皮」と見える
③磨くと大変艶やかで美しい
④4面全部に非常に丁寧緻密な「薄意」(表面を薄く山水画の様に浮彫にする細工)が施されている

田黄石に匹敵する美しい価値が高い石だからこそ、丁敬さんの名前を使い全面の薄意があり、ちょっと磨くと驚くような照りやツヤ感が出てくるのだと思います。
印影は下のごとくであります
なんと彫っているかは完全に解読してからいずれブログに載せようと思います。この石の入手価格はヤフオクで、なんと15千円でありました。100万円などというのはいささか虫のいい話ですね(笑)
しかし、ワタシの4000に及ぶ印材の中では、まさに最高峰の石であると信じているのです。
コメント (2)
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